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毎年恒例の今年の漢字。

はぴトレについて|December 12,2009 9:35 PM

年の瀬も押し迫った昨日、清水寺で今年の世相を反映する漢字一文字が、今年も大きく筆書きされました。

今年の漢字は「新」

「新」が選ばれたのは、さまざまな「新しいこと」に期待し、希望を抱いた1年で、政権交代で新内閣が発足し政策、行政が刷新。
裁判員制度や高速道路料金割引制度などさまざまな新制度がスタートしたことなどを反映した、そうです。

新しくはなったけど、それが良い方向に向かっているのかどうか・・。
それは来年にわかるのでしょうか。

この行事にならってこの一年を振り返って漢字一文字で表現する、私にとっては恒例のブログの時期が、とうとうやってきました。

昨年と一昨年のブログをまずは読み返しました。
ここ数年は、「縁」「育」。
たった一文字の漢字だけれど、自分が選んだ文字からは、この一年間自分が心掛けてきた思いや様々な出来事、そして来たる新年に対しての誓いまでもが、胸によみがえってきます。
ご「縁」があって始まった何かが、「育」まれて大きくなってきた二年間。
本当に恵まれている。。。
こんな風に毎年漢字を選んでつなげていくと、自分の人生がひとつの漢詩みたいになる?
自分にとっても365日をたった一文字の漢字にするのは、なかなか難しいことです。
けれど、たった一文字で多くの意味を持つ漢字だからこそ、たくさんの思いを表してくれるのかもしれません。

今年の漢字は、案外すんなりときまりました。

私にとって、今年の漢字は「祈」。

今年は天皇在位60周年記念の年でした。
そのとき、天皇陛下は国民皆の幸せと健康を「祈ります」とおっしゃったそうです。

「祈る」

自分ではなく、他の誰かのためにできること、一番シンプルだけれどとても大切なことではないかしら。

誰かのために心を砕き、思いをはせること。
その誰かの思いが、達成できるように、心から願うこと。
ただ、祈る。
その横顔 姿 とても人間らしく けれども崇高な行為
シンプルだけれど、その思いをとげてほしいと思う人のいることが、私には幸せなことでもあります。

あるべき姿に
祈ってもらえることも、幸せ。
祈る人がいることは、もっと幸せ。

二年前に淀屋橋院をオープンし、クリニック全体でも新しい試みをしていくために、スタッフの補充が必要になりました。
もっと患者さんにきめ細かいケアができるように、スタッフを増やすことにしたのです。
おかげ様でたくさんのご応募をいただき、このところ、たくさんの方と面接させていただいています。
患者さんでもスタッフでもない、たくさんの若者(!?)と、お話する機会は普段はあまりないので、とても新鮮で、けれどもいろいろと考えさせられる場面が多いことも事実。
悲しかったのは、若い子が、自分の一生の仕事を見つけようとしていないこと。
20代後半や30代になってもそれを見つけることが出来ていない人がたくさんいること。
なりたい自分も見つけられず、あるべき自分の姿に迷う若者の多いことが、とても悲しかった。
自分探しは若者の特権でもあると思います。
迷って探しだした自分だからこそ、それを大切にできるのだとも思う。
けれど、その糸口すら見つけられず迷う人の多いこと。
そして、探し始めようとすることもせず、見つからないと嘆く人の多いこと。
それは、きっと本人が一番辛いのだろうけれども、でもその若さと時間が本当にもったいないと思うのです。

少なくとも、私はうちのスタッフたちには、そうなってほしくない。
仕事をする上での自分のあるべき姿を見つけらるように、そしてその道に邁進できるように。
私が少しでも力になれたらいいなあと思わずにはおれません。
周りに流されない、自分の本当の生き方を見つけてほしい。
若い時代を無為に過ごして、あとで後悔することのないように、前向きにがんばれますように。
私の思いが少しでも彼女らに伝わりますように。
私の祈りが、どうか届きますように。

そして、私ごとですが、長女のこと。
全然勉強をしなかった子が、1年ぐらい前に、おかあさんのあとを継ぎたいと言い出し、勉強を始めました。
成績がとても悪かったのですが、医学部に行くときっぱり宣言し、夜遅くまでこつこつやり、遅い時は3時頃まで。
いけるような成績ではないのに、「行く」と決めているその姿に、この子は行くのだ、と思うようになり、成績がちっとも上がらなくても、この子は行くのだと確信するようになりました。
成績は本当になかなかちっとも上がらなかったけど、それはさながら、マラソンでトップグループからはるかに後方集団で走っていた選手が、トップに追いつこうと走るようなもので、低迷していた成績を上げることはとっても難しいことなのですが、こつこつ頑張っているうちに最近やっと、成果がでてきたのです。
そのひたむきさ、そのきっぱりした決意は、心を打たれるものがあります。

わたしにできることは祈ることだけですが、彼女が目標を達成できますように。
ひたむきにがんばる彼女に、幸せが来ますように。
このまま、素敵な女性になっていきますように。
この祈りを私自身が忘れることなく、私も、彼女の信頼を裏切らない、いい仕事をしていけますように。

祈るときは、目標に向かってひたむきな誰かを、心から支えたい応援したいと思うとき。
そんな前だけを見て走る人を見るのは、同じ人間として、すごいエネルギーを分けてもらえる気がします。
なにより、目標がある人のひたむきさは、目標がある歓びに満ちてると思うのです。

そして、なによりも患者さんたち。
私が力不足であっても、情熱だけは誰にも負けない。
私が患者さんたちに、胸を張って言えることは、「愛情」だけです。
それがある限り、きっとなんとかなる。
一緒に頑張っていける。

症状が苦しい時もあるでしょう。
けれども、できるだけしんどい思いをしませんように。
辛い症状を抱えて、ひとりでさみしくなりませんように。
弱気になって、もうどうでもいいや、なんてなりませんように。
この苦しみが永遠のように思えることがありませんように。
一日も早く、辛い日々のことを診察室で振り返って笑える日がきますように。
患者さんにも、一緒に頑張ろうと思ってもらって、私がお手伝いできますように。
スタッフ一同で力を尽くすので、すぐに治らなくても、根気よく頑張れますように。
そして、必ずハッピーになってもらえますように。

外は寒い冬の嵐が吹き荒む時もあります。
けれど、窓から見える街のあちこちで、いつも誰かが誰かのために祈っているはず。
街一面を冷たい氷が閉ざしても、人の暮らしが息づく家の窓には灯りが映るように、どんなに辛い時も、どんなに厳しい時代にも、誰かの祈りは温かな光を放って、前を向く人を照らしているのです。

みんなの祈りが、誰かに届きますように。
誰かの祈りが、あなたの胸に届きますように。
今年だけでなく来年もこれからもずっと、誰かのために祈ることのできる、毎日でありますように。

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