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私がビジネス書を読まない理由

はぴトレについて|October 5,2013 3:50 PM

前回ご報告した10周年記念パーティーは、内容も好評でしたが、「スタッフのみなさんがとてもいい雰囲気ですね」と声をかけてくださる方が何人もいらっしゃって、とてもうれしく思いました。

みなさんご存知の通り、トキコクリニックは心斎橋本院、淀屋橋院、そして京都院と3院あります。3院合わせて40数名のスタッフががんばってくれています。
トキコクリニックの前身、こむらクリニックを開院した時、私は30代を迎えたばかり。もちろん人を育成した経験もありません。ただただ、「身体の内側から輝くような美しさを患者さんとともにつくりたい」という情熱に突き動かされていました。
もちろん、情熱は何より大事です。でも小さくともクリニックを経営していくにはスタッフが不可欠です。そこから私の悪戦苦闘が始まりました。

最初はどこまで任せればいいのかがわかりませんでした。遠慮しすぎて、なんだか立場が逆転したようなこともあれば、任せ過ぎて経営そのものが危うくなりかけたことも実はあったのです(こむらクリニック時代のお話です)。若かったこともあり、今よりずっとナイーブで(笑)、眠れない夜もたくさんありました。

手当たり次第にビジネス書を読んだ時期もあります。「上手な部下の使い方」「デキる上司はここが違う」「サービスとは何か」・・そんなタイトルを見かけたらとにかく手に取って読む。マーケティングやコーチングの本もたくさん読みましたね。
でも面白いことに、本に書いてあった言葉で心に残っているものはありません。

では今、スタッフと向き合う私の心に何があるのか。
これを書くのはちょっと照れくさいのですが、思い切って書きますね。

それは「愛」です。ね? 照れくさいでしょう。もしかしたら「え~、ほんと?」と思う人もいるかもしれません。でも、本当なんです。

私、トキコクリニックで働いてくれているスタッフたちがかわいくて仕方ないのです。とはいえ、仕事ですから、お給料もちゃんと払っていますから、厳しいですよ。そのうえで、たくさんの仕事、たくさんの美容クリニックの中からトキコクリニックを選び、一生懸命働いてくれるスタッフたちをとても大事に思っています。そこがしっかりあるから、厳しくもなれるんです。

ただ、私がすべてのスタッフにいつも接しているわけではありません。総院長として3つの院を順番に回っていく日々なので、スタッフによっては週に1度顔を会わせるか会わせないかということも。
私が普段接するスタッフというのは、現場のスタッフをまとめる立場のマネージャーたち。彼女たちには私の思いをしっかり受け止め、それを一人ひとりのスタッフに伝えるという大事な役割を担ってもらっています。

先日、とてもうれしいことがありました。メディカルエステのみんなが一生懸命仕事に取り組んだ結果、目標にしていたことが達成できたんです。実は1年ほど前に、マネージャーから「みんなでがんばることができたら、旅行に連れていってあげたいんです」と相談を受けていました。私はそんな楽しい目標を立てるのが大好きなので、「いいじゃない!がんばって」とその時すぐに了解したのですが、とうとうそれが実現することになったのです。
その結果、有馬温泉に1泊旅行となりました。とても盛り上がったようで、「またがんばります!」と報告にきたマネージャーが力強く宣言してくれました。
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普段はサービスを提供する側ですが、そうやってサービスを受ける体験も大事な勉強になると私は考えています。旅館のサービスに刺激を受けたこともあるでしょうし、楽しかったからまたみんなで行きたいと強く思ったのでしょう。
「みんなでがんばるって誓い合いました!」という言葉はとても頼もしく、嬉しく感じました。

トキコクリニックの仕事は、端的にいえば「患者さんの身体の外側を磨き、内側から美しくすること」です。ですから信頼関係を築くこと——じっくりお話を聞き、質問にはていねいに答え、患者さんが求めるものをしっかり聞き取る——に時間をかけます。
あらためて思うんです。仕事のベースには「愛」が必要だと。必死にビジネス書を読んだ日々も、決して無駄ではありませんでした。現場でスタッフと試行錯誤しながら向き合っていたからこそ、今がある。
だからもう、私がビジネス書を読むことは二度とないでしょう。

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