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誰でも自分だけの未来をもっている!

はぴトレについて|June 30,2014 11:21 AM

時々、若い人から「どうやったらトキコ先生みたいになれるんですか?」「夢を実現するにはどうしたらいいんでしょうか?」と訊かれることがあります。
私もまだかなえていない夢がたくさんあります。だから「トキコ先生みたいになりたいんです!」と言われると、うれしくもありつつなんだか面映いのですが・・・。

本屋さんに行くと、『こうしたら夢を実現できる!』みたいなタイトルの本がたくさんありますね。でも私はこうした本を読んだことはありません。本どころか、公私ともに「何年後にはこうしよう、そのために今はこれをしよう」というようにプランを立てたりもしません。
なんて書くと、スタッフが不安に思うかな?(笑) もちろん経営者としてやるべきことはやっていますよ。トキコクリニックも日々、進化しています。ただ、先々まできっちりとプランを立てているわけではないということです。

唐突ですが、夏目漱石の小説に『夢十夜』という作品を知っていますか? タイトル通り、「こんな夢を見た」から始まる10の短い物語からなる小説です。若い頃にこの小説を読み、「第六夜」にとても共感したのでご紹介しますね。

主人公の男は、運慶が護国寺の山門で仁王像を彫っているという噂を聞き、散歩がてら出かけます。行ってみると、やはり運慶が一心に仁王を彫っていました。見物人たちは口々に勝手なことを言いますが、気を散らすこともなく、一心に木を彫っています。

一瞬の迷いも見せずに彫っていくと、たちまち顔面が浮き上がってきました。あまりの手際に感心して「あんなに無造作に彫っているように見えるのに、よくも思うような眉や鼻ができるもんだな」とつぶやくと、そばにいた男が「あれは彫っているんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを掘り出しているだけだ。土の中から石を掘り出すようなものだから、間違えるはずがない」と言うのです。

このくだりを読んで私が思い浮かべたのは、自分の将来に対するイメージでした。「私の未来ももうこんなふうに決まっていて、掘り出していけば出てくるんだ」と思ったのです。
どんな「形」なのか、それはわかりません。ただ、もう「決まっている」と感じるのです。ここで話が戻るのですが、だから私は「10年後にはこうなりたい、そのために今これをしなければ」というような目標やプランを立てる必要性を感じないのです。けれども埋まっている未来の自分をコツコツと掘り出すという作業があります。それが日々の仕事や人付き合いなんですね。

小説に出てくる運慶が周りの空気に惑わされることなく、迷いなく彫り続けていたように、私も仕事や人付き合いに迷うことはほとんどありません。自分のひらめきや直感を信じ、いったん決めたら突き進みます。もちろん信頼する理事やスタッフの意見も聞きますが、反対されてあきらめるということはほとんどありません。課題があっても「じゃあどうしたら上手くいくか」という視点でアイディアを練り上げていくという感じです。
人付き合いも同じです。自分が「この人とまた会いたい」「この人と一緒に仕事をしたい」と思ったら、自分から声をかけます。逆にどんなに誘っていただいても、自分が乗り気にならなければやんわりとお断りします。自分のやりたいことをやって会いたい人だけに会うわけですから、ストレスはほとんどありません。

「夢を実現するにはどうしたらいいんでしょうか?」という質問に対して、私がアドバイスできるとしたら「自分を信じてください」ということでしょうか。私は誰でもちゃんとその人に合った未来がもう用意されていると思うのです。だけど人の言葉に惑わされたり、人と比べて焦ったりすると、手元が狂ってちゃんと掘り出せなくなってしまう。それはもったいないですよね。
もうひとつ言えるのは、若くて未熟でも自分をしっかりもっている人には必ず味方が現れるということ。そして自分でも気付いていない力を引き出してくれます。これは私や私の周囲にいる素敵な人たちが経験してきたことなので確かな事実です。ちょっとわくわくしてきませんか?

今回は、夏目漱石先生の作品を私の「はぴトレ理論」で解釈してみました(笑)。『夢十夜』は短編集に収められています。機会があれば読んでみてくださいね。

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