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うれしい春を迎えました!(後編)

はぴトレについて|March 27,2015 9:33 PM

あっという間に3月もおしまいです。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。本当にその通りですね。

さて、前回の続きです。 いろいろな悩みを抱えていた10数年前、人生のパートナーと出会ったわけですが、その後もいろいろなことがありました。 私が2人の娘を育てるシングルマザーだということは、早い段階で彼に話していました。彼は「親子ぐるみでつきあっていきたい」と言いました。私もこそこそするのはいやだったので、娘たちに彼を紹介しました。

当時、娘たちはまだ小学生でした。母娘3人の生活に、ずっと年上の見知らぬ男性が姿を見せるようになったわけです。いろいろな感情が芽生えたでしょう。特に上の娘は思春期に入る頃からはっきりと態度で示すようになりました。言葉で表現すると、「おかあさんと仲よくするのは勝手だけど、私には関わらないで!」という感じでしょうか。つんけんした態度で、実際に言葉で拒否したこともありました。

私は婚姻届を出すという意味での「再婚」を考えたことはありません。娘たちの気持ちを考えてというより、自分の両親や自分自身の結婚離婚を通じて、「結婚」という形にこだわることで逆に大切なものを見失うことがあると痛感していたからです。結婚したとたん、妻や夫、親という役割で相手や自分を縛り、みんなが不自由になってしまうようなことはもう繰り返したくありませんでした。 また、彼に娘たちの父親になることを求めたわけでもありません。私にとって大切な人というつながりのなかで仲よくやっていけたらいいなと思っていました。彼も私の気持ちをよく理解してくれ、つかず離れず、私と娘たちを見守ってくれました。思春期の娘がつんけんしても、「そういう年頃や」と受け止めてくれたのです。

とはいえ、彼も娘の態度に傷ついたこともあるでしょう。「おれはええから」と言って帰っていく姿に胸を痛めたことも何度もあります。でも娘たちに無理やり「受け入れなさい」と言うのもいやでした。家族それぞれが複雑な思いを抱えた時間が続きました。 それでも時間の力って偉大ですね。一緒に過ごした時間が少しずつ重なってきて、お互いの性格や気持ちを知っていくうちに、4人で過ごすことがだんだん自然になってきたのです。特に娘たちの受験期には彼が大活躍してくれました。学校選びのアドバイスから下見、試験当日の送り迎えまで。気分転換に連れ出してくれたり、栄養にも気を配ってくれたり。万事ストレートで、反応もキツめな私(笑)に比べ、彼は豪快なようで実はとても細やかな気遣いのできる人。娘たちのちょっとした表情の変化も見逃さず、絶妙なタイミングでサポートしていてくれたようです。

そんななかで、少しずつ娘たちの気持ちは変化していったようです。成長したこともあったのでしょう。私より先に彼に相談したり、私に言いにくいことを彼の口から言ってもらったりと要領もよくなってきました(笑)。上の娘の大学受験や成人式、下の娘の留学など、娘たちの節目節目を一緒に悩み、喜び、幸せをかみしめることができるようになりました。

そして、今年の3月1日。彼の古希のパーティに合わせて、今地方の大学に通っている上の娘が大阪に帰ってきてくれました(パリに留学中の下の娘には2月に2人で会いに行きました)。 パーティの締めくくりに、娘から彼へお祝いのメッセージがありました。上の娘はとてもクールで、少々のことでは泣きません。この時も最初は「おめでとうございます」と笑顔で花束を渡していたのですが、司会の方からマイクを渡されると緊張した表情でスピーチを始めました。 「おじちゃんにはすごくお世話になったのに、思春期の頃は本当にかわいげがなくて、生意気なこともたくさん言いました。でもいつも温かく見守ってくれて、本当に感謝しています」、そして「おとうさんの娘になれて、本当によかったです」「おめでとう、おとうさん」と。

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途中から私は涙、涙で大変だったのですが、娘も彼も泣いていました。大勢のゲストのみなさんの前で家族3人揃って泣いてしまったのです。でも温かい拍手に包まれて、本当に幸せでした。 後で、「いいご家族ですね」「家族について考えさせられました」とたくさんの方から声をかけていただき、ありがたく思うのと同時に誰しも家族について思うところや悩みがあるのだと感じました。今回思い切ってこのことを書いたのは、少しでも今悩んでいる人の参考になればと思ったからです。

もちろんこれはわが家のケースで、こうすればうまくいくというものではありません。家族の問題に「正解」はないと思います。ただ、みんなが居心地よくいられる関係になるには時間がかかること、でも向き合うことをあきらめなければ決して悪い方向にはいかないことを伝えられたらうれしく思います。 今でもわが家ではよくもめますが、今はほとんど「夫婦げんか」です(笑)。娘たちは「また始まった」とばかりに知らん顔しています。もう彼女たちのほうが大人ですね。私の子育てはいよいよおしまいだなあと、あらためて感じた春でした。

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