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新人を迎えて思うこと

はぴトレについて|April 17,2015 6:30 PM

新年度が始まりました。この春もたくさんの人たちが社会人デビューをされたことと思います。仕事の現場は時にはピリピリしたりして、学生時代とはまったく違う空気です。驚いたり、「ついていけるかな」と自信をなくしたりする人もいるかもしれませんね。でも自信に満ちているように見える先輩や上司も最初からそうだったわけではありません。失敗して叱られて、落ち込んだ日もたくさんあったはず。それでも続けてきたから今の姿があるのです。どうか失敗や叱られることを恐れず、日々の仕事を大切に積み重ねていってくださいね。

トキコクリニックには時期を問わず新人さんが入ってくるのですが、この4月からはたくさんの新人が入社しました。ほかの美容クリニックでキャリアを積んだ人もいれば、これまで美容の世界とは無縁だったという人もいます。美容医療の経験があっても、トキコクリニック独自の理念ややり方がありますから、採用のたびにチームリーダーが一から仕事を教え、育てます。

採用に関わることはすべてマネージャーやリーダーたちに任せています。3院合わせて40人ほどのスタッフ数なので、私が選考することも可能ですし、そうしているクリニックのほうが多いと思います。でも実際に一緒に働くのは各院のスタッフたちです。彼女たちが自分で「この人と一緒に働いたらどうだろう」という視点で考え、判断したほうがいいと思いました。
結果的にうまくいかないことも、もちろんあります。書類選考では「すごい!こんなキャリアの人が来てくれたら」と期待したり、面接で話が弾んで「気持ちよく仕事ができそうだな」と思ったりしても、いざ仕事となるときれいごとではいかないことがたくさんあります。

トキコクリニックでは「何よりも患者さんを第一に考え、次に仲間を大切にし、最後に自分のことを考えよう」と、新入社員にまず教えます。もちろん、自分自身をないがしろにしろという意味ではありません。まずは何よりも患者さんにとってベストな治療や環境を考えてほしい。次に、仲間と気持ちよく、そしてお互い高め合うにはどうすればいいのかを意識しながら動いてほしい。この2つができて初めてプロフェッショナルとして個人が成長するのだと私は思っています。ですからマネージャーたちは最初にその考えを伝えて、「この考え方を共有しながら働けますか」と必ず確認したうえで採用を決めます。

おかげさまで、今働いているスタッフたちはよくトキコクリニックの考え方を理解してくれていると感じています。クリニックを訪ねてこられた人に「スタッフのみなさんの雰囲気がとてもいいですね」と言われたりすると、本当にうれしいです。
ただ、残念なことに一緒に働くうちに考え方ややり方にズレを感じる人もいます。これまでの自分のやり方にこだわったり、自分に足りない部分に対して努力するよりも周りへの不満をふくらませたり。そうなると患者さんや仲間たちに対する態度もきつくなり、結果的に自分が働きにくくなってしまいます。何十人というスタッフを育ててきたマネージャーたちはそんな空気を察知して何とかしようと働きかけます。時には厳しい言葉もかけるようです。そこでグサッときても自分を振り返ることのできる人は、軌道修正ができます。さらに頑なになってしまう人は、残念ながらいずれ自ら去っていきます。仕事や会社にも相性や向き不向きがあるので、彼女たちに合った仕事や会社を見つけていくものと思って、無理に引き止めはしないことがほとんどです。

残念な形で辞める人がいると、採用を決めたスタッフが「自分の判断が間違っていました。申し訳ありません」と落ち込んだりします。「最終判断はトキコ先生にお願いします」と言われることもあります。でも、私だって完璧な判断ができるわけではありません。採用してもぼろぼろと辞めていかれて、途方に暮れた時期もありました。仕事を続けるかどうかを決めるのは最終的には本人です。受け入れる側、一緒に働く仲間として、譲れない部分もあります。ただ、お互いに自分の言い分を通すだけでなく、話し合いやさまざまな工夫を通して一緒によりよい環境、関係をつくっていくことはできますよね。そこの部分は最大限、努力してみてほしいと思いながら見守っています。

最後におすすめの映画をご紹介します。
老舗ファッション・ブランド、クリスチャン・ディオールのアトリエを舞台にした『ディオールと私』です。2012年、新しくデザイナーに就任したラフ・シモンズと、長年ディオールのアトリエで働いてきたお針子さんたちが8週間という短期間でオートクチュールの発表に挑むことになります。それまでオートクチュール未経験だったラフの斬新なアイディアに戸惑いや不信を抱きながらも、職人としての誇りと情熱で応えていくお針子さんたち。人づきあいの苦手だったラフもお針子さんたちとのやりとりを通じて人としてもデザイナーとしても大きく成長します。
働くことやプロフェッショナルであることを人々の姿勢を通じて教えてくれる、すばらしい映画です。コレクション当日、ドレスを身にまとったモデルたちを見守るお針子さんたちの誇らしげな表情や、重圧を乗り越えたラフ・シモンズの涙に感動して泣いてしまいました。
ディオールは私の好きなブランドのひとつですが、さらに好きになりました。いつか私もオートクチュールでと、またひとつ夢ができました(笑)。みなさんもぜひ観てください!

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