この記事の監修者
- 菜のはなインナーケアクリニック 院長
- 小村 菜緒
(こむら なお)
皆様が健康になることを諦めずに頑張っていただけるよう私共は全力でサポートしていきます。一緒に頑張りましょう!
美容コラム
Beauty column.
再生医療
近年、再生医療という言葉を聞く機会が増えており、幹細胞を利用した治療が広く用いられるようになってきました。
アンチエイジングに興味がある方は”幹細胞培養上清液”という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
また、”幹細胞”と”幹細胞培養上清液”などの単語を目にされたことのある方もいらっしゃるかと思います。
幹細胞培養上清液は化粧品や肌治療など様々な使用方法があります。今回は特に点滴を用いた幹細胞培養上清液療法についてご説明させていただきたいと思います。
元々再生医療とは、病気などによって傷つき、失われた体の組織を再生させるのを目的とした医療技術のことを指しています。
再生医療は1950年代頃から研究が行われるようになり、現在は様々な分野での応用が期待されています。2012年にはiPS細胞の樹立に対してノーベル賞が贈られるなど話題になりました。
幹細胞を用いて組織の修復や再生を狙うのが元々の再生医療ですが、近年では幹細胞自体の効果だけでなく、幹細胞が分泌する成長因子やサイトカインを利用する治療法が注目を集めています。
幹細胞とは 多分化能、自己複製能を持つ特殊な細胞のことです。
多分化能、自己複製能とは一体何でしょうか?
私たちの体は37兆個の細胞から出来ています。
元々は受精卵という1つの細胞だったのが、数えきれないほど多くの回数の分裂と増殖を繰り返して様々な臓器を持つ人体が出来上がります。このように、一つの細胞が全く別の細胞や組織に変化していくことを分化と呼びます。
幹細胞は一つの細胞から様々な臓器や組織に変化する可能性を秘めており、分化する能力を持っています。言い換えると多分化能を持つ細胞、ということになります。
また、幹細胞は様々な臓器や組織に分化する前に、自分自身のコピーを複製する能力を持っています。これを自己複製能と呼びます。
多分化能、自己複製能を持つ幹細胞を用いて失った組織や臓器の修復に応用するための研究が日々行われています。
幹細胞は様々な物質を分泌することで近年注目を集めています。
抗炎症作用を持つサイトカインや、細胞の修復を促す成長因子、細胞同士のやり取りに使われるエクソソームなどを幹細胞は分泌すると言われています。
幹細胞を培養する過程で分泌されたこれらのサイトカイン、成長因子、エクソソームなどを抽出し、治療へと利用するのが”幹細胞培養上清液”です。
幹細胞自体は取り除いた状態で使用するため、安全性が高いとされています。
また、幹細胞の種類によって分泌されるサイトカイン、成長因子、エクソソームが異なります。現在当院で採用している幹細胞は脂肪幹細胞、乳歯髄幹細胞、臍帯幹細胞の3種類となっており、それぞれから分泌される物質が異なるため、効果も異なります。
幹細胞が分泌するサイトカイン、成長因子、エクソソームなどを点滴で体に取り入れることができます。血管内に入ったサイトカインや成長因子、エクソソームは血管を通じて体中を巡ります。
エクソソームは体内でトラブルや不調が起きている部分に集中的に集まり、効率よく組織修復を発揮する”ホーミング効果”があると言われています。また、体内のサイトカインを呼び寄せてより効率よく組織修復を行うことが期待できます。
元になる幹細胞の種類によって含まれているサイトカインや成長因子の種類、エクソソームの量などが異なります。そのため、治療目的や狙いたい効果によって脂肪幹細胞、乳歯髄幹細胞、臍帯幹細胞由来の幹細胞培養上清液を選択します。また、3種類の幹細胞培養上清液をブレンドして使うことも可能です。
患者さんごとに症状やご希望に応じて内容や量を決定していきます。
点滴で幹細胞培養上清液の投与を行うことで様々な症状の改善や、自覚症状に乏しい組織修復の改善が見込まれます。
アンチエイジング目的でも点滴療法を選択される方は多く、定期的に幹細胞培養上清液の点滴療法を継続するのをおススメしております。
幹細胞培養上清液はドナーの幹細胞を用いて培養を行い、サイトカインやエクソソーム、成長因子などが含まれた上澄み液のみを使用します。
そのため、安全性の高さが保証されていることが必要になります。
当院で使用している幹細胞培養上清液は日本人のドナーを用いて、日本国内の研究所にて製造され、品質基準・安全基準をクリアした状態で国内で管理されています。各種ウイルス、一般細菌、真菌などの感染症検査も行い、陰性確認を行っております。
当院で行っている幹細胞培養上清液は、ご自身の幹細胞を培養させる必要はありません。培養にかかる時間を省略することができるため、お時間のない方でも比較的短時間で施術を受けることも可能です。
幹細胞培養上清液にご興味を持たれた方は是非お気軽にご相談ください。
幹細胞培養上清液サイトカイン療法・エクソソーム療法の施術詳細ページはこちらをご覧ください。
この記事の監修者
皆様が健康になることを諦めずに頑張っていただけるよう私共は全力でサポートしていきます。一緒に頑張りましょう!
SNS.
医師目線の美容・健康情報を発信しています。
Reccomend.
Information.
トキコクリニック 心斎橋院
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4丁目7番6号 心斎橋中央ビル6F
菜のはなインナーケアクリニック
(旧トキコクリニック梅田院)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目12-6 E-MA[イーマ]4F
トキコクリニック京都四条院
〒600-8007 京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町76 アソベビル6F〜8F