マリオネットラインって?なんでできるの?

マリオネットラインとは口角から下にはいるしわのようなもので、深いと老けて見えるため多くの方がこれの改善を希望して来院されます。

とはいえ、マリオネットラインは老化だけで起こるものでもなく、若い人でも結構目立つケースがあります。

そもそもマリオネットラインはなぜできるのでしょう。

人間の体には、皮膚や表情筋と骨をつないでいるリガメント(支持靱帯)というものがあり、顔のあちこちでリガメントが皮膚を支えています。

マリオネットラインの直下にもこのリガメントがあります。

ベルトをきつく締めると、その上におなかの脂肪が乗っかる感じ、わかりますか?

あれと同じで、リガメントがベルトの役割を果たし、頬のたるみが乗っかってくるのです。

頬がたるまなければマリオネットラインは目立たない、もしくは存在しないということになりますが、たるんでいなくても、頬の脂肪が比較的多い若い人だとマリオネットラインが気になることはあるのです。

頬の脂肪が多い人ほどマリオネットラインは深くなる傾向があります。

また皮膚が薄くて柔らかくて、支えきれずにたるんでいる場合は脂肪が少なくてもたるみが生じるので、マリオネットラインが目立ってきます。

つまりはマリオネットラインの改善には、頬のたるみを改善させることが重要だということですね。

マリオネットラインを消すさまざまな治療

マリオネットラインの改善には頬のたるみを改善させることが重要だと申し上げました。

リフトアップの治療がいくつもあって、

①ヒアルロン酸注入

②糸リフト

③脂肪分解注射

④HIFU(ハイフ)など皮膚を引き締める機械

などが挙げられます。

それらについてはまた別の機会に説明したいと思いますが、マリオネットラインができる原因は頬のたるみ以外にもう一つあるんです。

マリオネットラインを浅くするボトックス治療

マリオネットラインができるもう一つの理由は、口角下制筋です。

口角下制筋とは、口角を下げさせる筋肉です。

歌舞伎役者が口をへの字に曲げるお芝居がありますよね、あの表情を作る筋肉です。

口角を下に引っ張るとリガメントが壁のようになり、マリオネットラインができてしまうのです。

この筋肉が緩まると、ふっと力が抜けて口角が上がります。

それによってマリオネットラインが浅くなるのです。

その筋肉を緩める治療が、ボトックスです。

マリオネットラインを浅くするためにボトックスを打つ場所は、口角下制筋だけではありません。

あごや口角の力んだ感じが緩むと、モナリザのほほえみのような唇になり、マリオネットラインも軽快します。

そのため、あごの力が強い人は顎の筋肉も緩めた方が効果が高いため、おとがい筋のボトックスも打つことがあります。

また、ボトックスはしわの治療だけでなく、下に引き下げる筋肉を緩めることでリフトアップ効果を得ることができます。

例えば側頭筋といって頭の側頭部にある筋肉にボトックスを打つと、目が上がってリフトアップ効果が得られます。

広頚筋という首の筋肉を緩めるためにボトックスを打つと、フェイスラインがくっきり出てきて顎のラインがシャープになり、小顔効果が得られます。

またホウレイ線の上の筋肉にボトックスを打つと、ホウレイ線を浅くすることもできます。

眉の下に打つと、目が引きあがってぱっちりして目が開けやすくなる効果が。

ボトックスは打ち方を間違えると大変なことになるので、打つ位置や量、深さなどの調整に工夫が必要ですが、うまく使うと力の抜けた美しい表情の顔に整えることができるのです。

口角を挙げるボトックスも、マリオネットラインが浅くなるだけでなく下がった口角を少し持ち上げることができるため、優しい表情になり綺麗な口元を演出できます。

マリオネットライン改善のまとめ

本日はマリオネットラインを浅くするための治療のなかで、特にボトックスについて説明しました。

マリオネットラインの原因のひとつである筋肉の力みを改善できますので、おすすめの治療といえます。

ちなみに私は定期的に口角ボトックスを打っていますよ。

口角は下がっているより上がっている方がいいですからね。

それでも完全にマリオネットラインを消すことはできないので、HIFUを3か月に1回、ポテンザダイヤモンドを月に1回受けて頬のリフトアップも頑張っています。

もうすぐ57歳ですから、たるみとの戦いに終わりはありません。

少しでも老化を遅らせるための努力をしなくちゃです。

ボトックス治療が日本に入ってきた1990年代の終り頃から、私はボトックスを扱ってきているので、自分なりにいろいろな技を編み出してきました。

なので、ボトックス治療に関しては特に自信があります。

もちろん、トキコクリニックに所属しているドクターには秘伝を余すところなく伝授しているので同じように上手に打つことができますよ。

ちなみにうちを退職したドクターたちもボトックスは上手だと思います(笑)。

この記事の監修医師

小村 十樹子

1992年神戸大学医学部卒業後、アトピー性皮膚炎やニキビ治療に専念。1996年10月に、心と身体と肌の健康を目指した美容皮膚科クリニックを開設。