この記事の監修者
- 菜のはなインナーケアクリニック 院長
- 小村 菜緒
(こむら なお)
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美容コラム
Beauty column.
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目次
外出する際は、日差しが強くなり紫外線が気になりますよね。
「紫外線」と聞くと、夏のギラギラした日差しが照り付ける時期を思い浮かべるかもしれませんが、紫外線は夏だけでなく1年中地上に降り注いでいます。
そのため、日焼け止めがいつから必要かというと「1年中必要」です。
一般的に紫外線が強い時期は4月〜9月頃。
特に6月〜8月は紫外線量がとても多く、肌が日焼けしやすい季節といわれています。冬は夏ほど紫外線が強くはないのですが、強い紫外線に肌が慣れていないため、より一層肌へのダメージを受けやすくなっています。
冬であっても外出する際は日焼け止めを塗るのがおすすめです。
強い日差しから肌を守る日焼け止めには、「紫外線吸収剤」が使われているものと「紫外線散乱剤」が使われているものの2種類あります。日焼けをするとなかなか元の肌の色には戻らないので、日焼け止めは年中必須アイテムかと思います。
今回は、そんな日焼け止めの「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」のメリット・デメリットをご紹介していきます。
これからの日焼け止め選びの参考にしてみてください。
紫外線を吸収し化学反応によって熱エネルギーに変換・放出することで紫外線が肌内部に侵入するのを防ぐことができます。水分を吸収するかのように紫外線を吸収するスポンジを肌にのせてるイメージです。一般的に「ケミカル成分配合」や、「ケミカル処方」などと呼ばれています。 この紫外線吸収剤は、基本的には無色透明のため、肌にのせた時に白浮きせず、伸びがよく、塗り心地がなめらかなのが特長です。一方で、高い紫外線防御力がありますが、化学反応を起こすため、肌への刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があり、敏感肌の方には刺激に感じてしまう成分が入っていることがデメリットです。
また、吸収できる紫外線の量や種類には限りがあり、紫外線吸収剤の配合量は法律で制限されています。特に、UV-A(長波紫外線)を吸収できるものは少ないため、紫外線吸収剤のみでSPF値やPA値の高い製品を作るのは難しいとされていますが、紫外線散乱剤と組み合わせれば、高SPF値で使い心地の良い製品を作ることができます。
紫外線散乱剤は、肌に薄い膜を形成して、紫外線を反射・散乱させ、肌を守る作用があります。
「紫外線散乱剤」配合の日焼け止めは、一般的に「ノンケミカル処方」と呼ばれるものです。
「酸化亜鉛」や「酸化チタン」などといった主に粉体の散乱剤を用い、文字通り、肌表面で受ける紫外線を乱反射させて紫外線の影響を防ぐメカニズムになっています。紫外線吸収剤とは違い、肌の上で化学反応を起こさないため、肌への刺激や負担を抑えられる点が最大の特徴です。
デメリットは、白浮きしやすくSPF値が上げにくいという点です。SPF値を上げるために、たくさんの量を配合してしまうと、散乱剤は白色の粉末なので白浮きしやすい日焼け止めになります。さらに、テクスチャーも伸びが悪く、パサパサときしむような感触が出やすくなります。肌に優しい処方でも、使い勝手が悪くなってしまうのが難点です。
こうした事情から、今までSPF値30程度で、紫外線防御力はあまり高くないものが主流だったのですが、最近では、粉体粒子を細かくするなどの技術の発達により、SPF値40を超える高い防御力を備えた製品も出回るようになってきています。
紫外線吸収剤は、肌にのみ浸透し、紫外線散乱剤は肌表面に残留する傾向があります。また、紫外線吸収剤は、化学反応を起こすため、肌への刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性がある一方、紫外線散乱剤は、物理的な反射作用を起こすため、刺激やアレルギー反応のリスクは低いとされています。
しかし、紫外線散乱剤には、肌に白い膜を残してしまうことがあります。一方、紫外線吸収剤は、肌になじみやすく、透明なため、多くの人に好まれています。
最近では、肌に優しい自然派成分を使用した日焼け止めも増えてきています。例えば、ミネラルサンスクリーンという種類の日焼け止めは、酸化チタンや酸化亜鉛といった天然由来の成分でできており、肌への刺激が少なく、環境にも優しいという特徴があります。
どちらの化学物質も、紫外線を遮断するために有効ですが、それぞれの特徴やデメリットを考慮して、個人の好みや肌の状態に合わせて選択することが大切です。
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