この記事の監修者
- 菜のはなインナーケアクリニック 院長
- 小村 菜緒
(こむら なお)
皆様が健康になることを諦めずに頑張っていただけるよう私共は全力でサポートしていきます。一緒に頑張りましょう!
美容コラム
Beauty column.
再生医療
美肌
日々紫外線やストレスなどで老化していく肌。
なんとか肌老化のスピードを遅くしようとスキンケアや肌治療を行われている方もいらっしゃるかと思います。
近年、PRP療法や幹細胞培養上清液などの再生療法を用いて肌自体を若返らせるのが美容業界では注目を集めています。肌自体を元気にしたい、アンチエイジングに興味があるという方はお聞きになったこともあるのではないでしょうか。
広義の再生療法に分類されるPRP療法と幹細胞培養上清液は一体どのような違いがあるものなのでしょうか。
この記事では2つの治療の違いについてご説明しています。
幹細胞培養上清液は幹細胞を培養する際に発生するサイトカインや成長因子、エクソソームなどの上澄み液を集めたものです。
幹細胞は様々な他の組織や臓器に変身できる多分化能と自分のコピーを複製できる自己複製能を持った特殊な細胞です。
他の特徴としてサイトカイン、成長因子、エクソソームなどの物質を分泌し体の再生を促します。
元となる幹細胞の種類によって分泌される物質の種類が異なります。そのため、患者様の症状やご希望に合わせて適切な幹細胞培養上清液を選択します。
当院では、乳歯髄由来、脂肪細胞由来、臍帯由来の三種類をご用意しています。目的に応じて複数の種類の幹細胞培養上清液を混ぜて使うことも可能となっています。
PRP療法の正式名称は自己多血小板血漿(Platelet Rich Plasma)です。頭文字を取ってPRP療法と呼ばれます。
血小板が豊富に含まれた血漿、という早口言葉のような施術名です。
血小板というのは血液の中に含まれる細胞の1種です。血管が傷ついたときに、傷がついた箇所に集まりすぐさま止血を行います。怪我をしてもすぐに血が止まるのは血小板の働きもあるからです。
血小板は出血を止めるだけでなく、傷のついた組織の修復も行います。血小板は組織を修復するために成長因子を分泌します。成長因子が組織を活性化させ、傷ついた組織を再生したり細胞の修復を行います。
整形外科領域では関節の治療などに用いられ、美容医療では小じわの改善や肌の若返りに用いられています。
PRP療法はご自身の細胞を使う治療ですが、培養などの時間がかからないことが特徴です。細胞の培養などが必要な治療の場合、細胞の採取のみ行い、施術自体は別の日に行うというケースが多いです。お忙しい方や当日に施術を受けたいという希望がある方はPRP療法がおすすめとなります。
PRP療法ではご自身の血液を取り、血小板を抽出したものを濃縮します。血小板が分泌する成長因子を多く含む血漿を肌に打つことで肌の再生が促され、ハリ感や小じわの改善などが期待できます。
PRP療法を受けた後、1ヵ月から2ヵ月程経ってから効果は徐々に現れます。血小板が分泌する成長因子が肌を刺激し、肌自体が再生されていくというプロセスを辿るため長期的なスパンでの肌再生が期待できる治療となっています。
幹細胞培養上清液には抗炎症性サイトカインが多く含まれます。
そのため、肌の赤みや湿疹など炎症を抑えたい方におススメの施術となっております。
また、乳歯髄由来、脂肪細胞由来、臍帯由来と幹細胞の種類によって含まれるサイトカイン、エクソソーム、成長因子の量や種類が異なります。そのため、製剤ごとに期待できる効果が異なります。
用途に応じて薬液を使い分けたい方や様々な薬液を組み合わせて治療を受けてみたい方は幹細胞培養上清液の施術を受けられるのもオススメです。
PRP療法の特徴として自身の細胞を用いた治療であることが挙げられます。
自らの血小板を抽出、濃縮した製剤を用いるためアレルギー反応や異物反応のリスクが低い施術となっております。
血小板が成長因子を豊富に分泌し、それにより肌の組織修復や再生が促されます。
目元や口元の細かい小じわ(いわゆるちりめんじわ)を自然に改善させたい方や、肌全体にハリ感を出したい方におすすめの施術となっております。
また当院では水光注射でお顔全体にPRPを注入する方法と、気になるところに集中的にPRPを注入する方法のご用意がございます。もちろん、場所によって組み合わせて行うことも可能です。
PRP療法と幹細胞培養上清液の違いをまとめると以下の通りになります。
細胞を含む | 自分の細胞を使用 | 効果 | |
幹細胞培養上清液 | × | × | 抗炎症作用、アンチエイジング |
PRP療法 | ○(血小板を濃縮) | ○ | 肌再生、小じわ改善 |
PRP療法は国の認可が必要な施術となっております。当院では法律に基づき、定期的に認定再生医療等委員会を開催しております。(厚生労働省、認定再生医療等委員会についてを参照)
自らの自己再生能を使って、目元の小じわや肌を全体的に若返らせたいという方にはおススメの施術となっております。
PRP療法についてはこちらもご覧ください。
PRP療法、幹細胞培養上清液が気になられた方は是非一度トキコクリニックにお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
皆様が健康になることを諦めずに頑張っていただけるよう私共は全力でサポートしていきます。一緒に頑張りましょう!
SNS.
医師目線の美容・健康情報を発信しています。
Reccomend.
Information.
トキコクリニック 心斎橋院
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4丁目7番6号 心斎橋中央ビル6F
菜のはなインナーケアクリニック
(旧トキコクリニック梅田院)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目12-6 E-MA[イーマ]4F
トキコクリニック京都四条院
〒600-8007 京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町76 アソベビル6F〜8F