美容コラム

Beauty column.

ハイフは誰でも効果がある?向いている人、向いていない人を解説します。

たるみ

小顔

切らないフェイスリフトと言われ、最近いろいろなところで耳にする「ハイフ」。

どんな効果があるのか、いつから効果が現れるのか、どんなタイプの人が適応なのか、詳しくまとめてみました。

ハイフにはどんな効果があるのでしょう。

ハイフ(HIFU)とは、High-Intensity Focused Ultrasoundの略で、高密度焦点式超音波を使用したリフトアップ機器です。

超音波を1点に焦点をあてて集中させると、熱エネルギーが生じて60~70℃まで温度が上昇します。

ハイフは決まった深さに焦点をあて、ピンポイントの深さに熱刺激を与えることができます。

超音波の安全性は広く認められており、必要外の細胞を傷つけずに、狙った部分だけに刺激を与えることができます。

高周波(RF)を代表とするリフトアップ機器が数多くありますが、これらは真皮層をターゲットにしています。

その中でもサーマクールは真皮層~皮下組織まで熱刺激を加えることができるため、強力な引き締め効果が期待でき、切らないたるみ治療と言われていますが、到達する深さは脂肪層までの引き締めです。

それに比べてハイフは、真皮層、皮下組織(脂肪)はもちろん、その下にあるSMAS筋膜までをターゲットにしているので、お顔の土台からのリフトアップと引締めが期待できます。

ハイフのメリットとは

最も確実なリフトアップの治療法はやはり外科的な手術になりますが、この方法はダウンタイムも長く、傷跡のリスクもあります。

ハイフは「切らないフェイスリフト」とも言われ、傷跡が残らずダウンタイムがほぼない治療法です。

カサブタや強い腫れのようなダウンタイムがないので、時期を選ばずいつでも治療が可能なことがメリットと言えるでしょう。

熱刺激による一時的なコラーゲンの収縮だけではなく、線維芽細胞が刺激されて自信のコラーゲンやエラスチンの生成を高めることが出来るので、肌老化によるたるみの進行に抗う効果もあります。

現状のたるみを改善し、今後の肌老化への肌トレーニングとしても意味のある治療法です。

また、皮膚の引き締め効果だけではなく脂肪を減少させる効果もあるため、顔痩せ・小顔効果も期待できます。

皮膚のそれぞれの層に適したカートリッジ(深さ)を使用し、それぞれの層ごとにアプローチできるので、患者様個々のたるみの状態に応じてカスタマイズが可能です。

ハイフのデメリットはある?

大きなデメリットはありませんが、照射時の痛みを感じる場合があります。

多くの場合、部分的に「チクッ」とした痛みを感じる程度ですが、中には連続的に痛みを感じる方もおられます。

その場合は、出力(パワー)や焦点深度を調整しながら行っていきますのでご安心ください。

少しでも痛みを感じるのは嫌、という方には笑気麻酔のご用意もあります。

ハイフの痛みについてはこちらに詳しくまとめているので、気になる方は目を通してみてくださいね。

ハイフは誰でも効果があるの?向いていない人ってどんなタイプ?

優れたリフトアップ・引き締め効果が期待できるハイフですが、誰にでも効果が期待できるわけではありません。

前述のとおり、ハイフはお顔の土台となるSMAS筋膜と脂肪層の強力な引き締めができるという特徴があります。

なので、SMAS筋膜の緩みが生じていない人には、ハイフの必要性がありません。

一概に年齢で区切れるものではありませんが、20代の若いお肌のたるみは、SMAS筋膜の緩みではなく、真皮層の緩みがほとんどです。

その場合は、ハイフよりも真皮だけにターゲットを絞っている高周波(RF)機器の方が適しているケースもあります。

また、痩せ顔で脂肪が少ないお顔の方は、ハイフによってさらに頬などのコケ感が強まってしまうこともあります。

しかし、治療前にしっかりとアセスメントをして、引き締めすぎてはいけない場所、効果的な照射方法を吟味した上で、適した深さとパワー、照射方法を選択すれば回避することができますので、経験値の高いクリニックを選ぶこともポイントと言えます。

ハイフには確かに強力な引き締め効果がありますが、たるみが強い場合は期待するほどの効果が得られないことがあります。

ボリュームロスによって起こっているたるみはヒアルロン酸注射を用いたリフト術が適していますし、脂肪の下垂により強いたるみが起こっている場合は、スレッド治療もしくは外科的手術でないとたるみの改善が難しいこともあります。

ハイフは皮膚の引き締めによるリフトアップなので、たるみを引き起こしている原因によっては、ヒアルロン酸注射やスレッド治療との併用が必要なケースがあります。

当院では たるみ=○○治療ではなく、さまざまな治療法の中から、原因に応じた適切な治療法の診断と提案をしています。

ハイフが向いている人はどんなタイプの人?

ハイフはフェイスラインの引き締めが得意です。

下顔面の下膨れ、二重顎、ほうれい線やマリオネットラインが気になる方に適しています。

皮膚が緩んではりのないお顔を、フェイスラインをシャープに引き締め、肌のはり感を出し、ぱっちり目元にするなど、全体的なバランスを整えて、皮膚の緩みのないキュッと締まった小顔に導きます。

スレッド治療やヒアルロン酸注射との相性もとても良いので、たるみの状態に合わせてうまく組み合わせながら、たるみを原因から改善する治療プランの組み立てをしましょう。

ハイフの効果はいつから現れる?治療のペースは?

ハイフの効果は、治療直後から感じる即時的な引き締まりと、1~2ヶ月かけて起こる長期的な引き締まり効果があります。

お肉を焼くと縮むように、真皮層やSMAS筋膜は熱刺激でコラーゲンが収縮して縮んで引き締まります。

また、熱エネルギーによりお顔のむくみも取れてスッキリするので小顔効果も感じられます。

これが治療直後に感じる即時的な引締め効果です。

そこから1~2ヶ月かけて、熱ダメージを受けた細胞は修復するためにコラーゲンの増生が起こります。

これにより、肌の弾力が増して更に引き締め効果が現れます。

ハイフは、3~6ヶ月おきの継続が推奨されています。

治療効果がなくなったと感じる前の段階で継続することが理想的です。

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まとめ

当院のハイフは、「ウルトラセルQ+」「ウルトラセルZi」を採用しています。

比較的痛みが少なく、治療時間が短いこと、引き締めだけでなく、脂肪溶解作用や美肌作用のあるリニアモードを搭載し、治療の幅が広いことが特徴です。

ハイフに限らず、美容マシンの治療は施術者によって効果が大きく異なります。

機械の特性を理解し、お一人ごとの骨格や脂肪・皮膚の状態に応じて、パワーやカートリッジの選択、照射の角度やベクトルなどを解剖学的にアセスメントして工夫をする必要があります。

これまでのHIFUで思うような効果を感じられなかったり、エステHIFUの限界を感じている方、初めてハイフにチャレンジしようとお考えの方は、ぜひトキコ式HIFUメソッドをお試しください。

この記事の監修者

小村十樹子

トキコクリニック 総院長
小村 十樹子
(こむら ときこ)

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