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【諸説あり】カフェインはほんとにダイエットに効果的?

健康

カフェインはダイエットに効果があると一般的にいわれていますが、その効果は果たして本当なのでしょうか?カフェインが含まれているものといえばコーヒーや緑茶、チョコレートの原料であるカカオなど。私たちが普段よく口にするものばかりです。

コーヒーやチョコレートに含まれるカフェインに、ダイエットの効果があったら嬉しいですよね。今回はカフェインのダイエット効果についてご紹介していきます。

 

 

「カフェインはダイエットに効果的」は本当なのか?

カフェインはとりすぎると体に良くないと聞くこともしばしば。カフェインにダイエット効果があるとは、あまり聞いたことが無い方もいると思います。

カフェインのダイエット効果とは、具体的にどのように体に影響するのでしょうか。カフェインには主に4つの作用があります。

 

1.眠気を抑える覚醒作用

2.疲労感を減少・抑制する興奮作用

3.体の血流を促す血管拡張作用

4.老廃物の排出を促す利尿作用

 

カフェインが多く含まれるコーヒーには、眠気を抑える効果があるのはみなさんもよくご存知だと思います。カフェインにはその他にも身体活動を活発にさせる効果や、エネルギー消費に必要な基礎代謝を上げる効果、神経を興奮させる効果や、血行を促進させる効果、老廃物の排出を促す利尿作用などもあります。

 

そしてカフェインはダイエットの鍵を握る、脂肪燃焼を促進させる効果もあるのです。脂肪燃焼のメカニズムを知り、カフェインの働きを上手に利用して、ダイエットを効果的に行っていきましょう。

 

 

カフェインの脂肪燃焼効果のメカニズムとは?

カフェインの脂肪燃焼効果を発揮させるためには、脂肪燃焼のメカニズムを知ることが大切です。効果的にカフェインを摂取して、効率よく脂肪を燃焼させましょう。

 

 

脂肪燃焼のメカニズム

脂肪燃焼とは脂肪を遊離脂肪酸に分解して、エネルギーとして消費していくことです。

脂肪はそのままの形ではエネルギーとして燃焼させることができません。脂肪を燃焼させるためには、脂肪を「遊離脂肪酸」という、エネルギーとして消費できる形に分解しなければなりません。脂肪を遊離脂肪酸に分解するためには、交感神経を優位にさせ、リパーゼという脂肪分解酵素を活性化させる必要があります。活性化したリパーゼは、脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解。すると遊離脂肪酸は全身の筋肉に運ばれ、エネルギーとして消費されていきます。

以上が脂肪燃焼のメカニズムです。

 

 

カフェインが脂肪燃焼効果を高める

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、ダイエットに関係があるのは、体重や脂肪の量をコントロールしている交感神経です。

交感神経は脂肪を分解していくなかで、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させる役割をしています。カフェインはこの交感神経を優位にする働きがあり、脂肪燃焼効果を促進させることができるのです。

カフェインを摂取することで、カフェインの中枢神経を覚醒・興奮させる作用が交感神経系を優位にし、アドレナリンやノルアドレナリンを分泌させます。すると脂肪分解酵素のリパーゼが活性化され、脂肪を遊離脂肪酸に分解していくのです。

 

肥満が気になるという人の多くは、交感神経の働きが弱いといわれています。カフェインを摂取して交感神経を優位にできれば、肥満を改善しダイエットにつながっていくのです。

 

 

結論:カフェインは脂肪燃焼を助けてくれる成分だということ

カフェインが脂肪燃焼を助け、ダイエットに効果的であることがわかりました。さらに運動をする前にカフェインを摂取することで、よりダイエット効果が得られることも明らかになっています。

カフェインのダイエット効果を裏付けるべく、カフェインを多く含むコーヒーを用いた実験が行われました。

実験内容は8人の被験者に「白湯を飲んでから30分運動」「コーヒーを飲んでから30分運動」「コーヒーを飲んでから30分起立」の3パターンを実施させるというもの。

白湯、またはコーヒーを飲んだ後は、1時間安静にしてから運動をさせます。コーヒーを飲んでから運動した場合と、白湯を飲んでから運動した場合、どちらの方が消費エネルギー量が増加し、遊離脂肪酸濃度が高くなるのかを検証します。

 

実験の結果、運動する前にコーヒーを飲んだ場合、白湯よりも消費エネルギーが多いことがわかりました。さらにコーヒーを飲んだ場合は、運動後90分が経っても消費エネルギーは高いまま維持されていたのです。

また血液中の遊離脂肪酸の濃度も、白湯を飲むよりコーヒーを飲んだ方が高いという結果に。コーヒーに含まれるカフェインが、脂肪燃焼を促していることがわかりました

 

カフェインの脂肪燃焼効果をより効果的にするために、運動を始める1時間前にコーヒーを飲む。ただそれだけでダイエットの相乗効果を得ることができるのです。運動前の新しい習慣として、取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

カフェインは生活習慣病予防にも効果的


カフェインには糖尿病、メタボリックシンドロームなど、生活習慣病予防にも効果が期待できると考えられています。先にも述べたようにカフェインには、脂肪燃焼を促進させる効果があり、運動と組み合わせることでダイエットや肥満予防にも効果的です。

またカフェインには運動類似効果という、運動をした時と同じような効果を体に与えることができます。この運動類似効果は、運動で症状を改善することのできる、2型糖尿病やメタボリックシンドロームなどの解消につながると考えられています。

 

その他カフェインの効果には抗炎症作用や鎮痛作用もあり、内臓や脳を炎症から守る働きがあることがわかっています。脳の炎症はアルツハイマー病にもつながっていると考えられており、カフェインの抗炎症作用がアルツハイマー病に効果を発揮することが期待されています。

今までカフェインのとりすぎはガンの原因になったり、中毒性が懸念され悪者扱いされてきました。しかし近年ではカフェインの健康効果の根拠が示されるようになり、カフェインはとり過ぎなければ健康に良いものと認識が変わってきました。

しかし健康に良いからといってカフェインをとりすぎてしまうと、逆に健康を害することになります。カフェインの過剰摂取は目眩や吐き気、下痢、不安、震えなどの副作用が出ることもあるんです。

カフェインを含むコーヒーならマグカップ2〜3杯、緑茶なら2リットルが1日のカフェイン摂取量の目安です。必ず適量を守って、健康的に摂取してくださいね。

 

 

まとめ

カフェインはダイエットに効果があるのは本当なのか?

カフェインには交感神経を優位にさせる働きがあり、脂肪分解を促進させる効果があります。運動する1時間ほど前にカフェインを摂取すれば、消費エネルギーを増加させ、より脂肪を燃焼させることができます

さらに嬉しいのはカフェインには脂肪燃焼効果に加え、抗炎症作用と鎮痛作用もあるということ。糖尿病やメタボリックシンドロームといった生活習慣病予防にも効果があり、アルツハイマー病にも効果が期待されています。

ただしカフェインはとりすぎてしまうと目眩や吐き気、下痢といった副作用が出ることもあります。カフェインは適切な量を守り、健康習慣のひとつにカフェインを取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

小村十樹子

トキコクリニック 総院長
小村 十樹子
(こむら ときこ)

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