コロナ禍のマスク着用による肌荒れ、ニキビの原因と対策とは?
新型コロナウイルスの感染拡大により2020年は四季全てでマスクの着用が必要になりました。マスクを日常的に使用することで、皮膚科にかかる患者の数も増えてきています。主訴は肌荒れやニキビの悪化です。マスクをつけることで肌荒れを起こしてしまった人も少なくないです。マスクによる肌荒れやニキビの原因と対策について説明します。
マスク着用による肌荒れ・ニキビが増えています。
これまで、マスクを四六時中つけている生活は無かったと思います。
そのため、普段では起こらなかった肌トラブルに悩んでいる方も多くなってきています。
マスク着用による弊害として、マスクのゴムで耳が痛くなるに次いで、肌トラブルも挙げられます。
主に20〜30代の方が感じているトラブルとしてはニキビや肌荒れです。
年齢層が上がるにつれ肌トラブルを感じている人は減ってくるようです。
20〜30代はまだ皮脂分泌が多い年齢層でもあるので、雑菌の繁殖などから肌トラブルにつながっている可能性があります。
また、ニキビ肌の人も多い年齢なのでより悪化したと感じる人も多いです。
マスクによる肌荒れ・ニキビの原因は?
マスクを着用することで肌荒れやニキビが何故起こってしまうのでしょうか。
蒸れ
マスクの中は私たちが吐く息で湿度がとても上がっています。
お風呂と同じくらいの湿度と言われることもあります。
会話やくしゃみなどで口腔内細菌が付着し高温多湿なマスク内で繁殖することで肌荒れの原因となることがあります。
乾燥
先ほど説明した通り、マスクの中は高温多湿です。
そのため保湿されていると勘違いしている方もいるようですが、マスクを外した瞬間に水分が蒸発して一気に乾燥します。
スキンケアでしっかりと保湿をしなければ肌トラブルの原因となります。
特に乾燥はエイジングトラブルでもあるシワの原因にもなりうるトラブルです。
摩擦
肌に摩擦は大敵と言われますがマスクをつけたままの会話などで、どうしても肌とマスクが擦れあってしまいます。
肌は約2mmしかなく表皮だけでは0.2mmです。少しの摩擦でも傷ついてしまいます。摩擦が原因では乾燥につながることもあります。
元々乾燥肌の人は特に肌表面のバリア機能が低下しています。
そこに摩擦が加わると相当のダメージが肌にかかってしまうので肌トラブルとして現れることがあります。
気になる対策方法は?
マスク装着による肌の蒸れ、乾燥、摩擦は避けて通れません。これらの対策はどうすれば良いのかみていきましょう。
蒸れ
普通の不織布マスクは細菌やウイルスをカットできる反面、息苦しさや蒸れを感じやすいものでもあります。感染予防の観点では不織布マスクの方が優秀ではありますが、蒸れにくい生地や設計にしたマスクも発売されています。布を一枚挟むことで自分からの飛沫もある程度防ぐことができるので、肌荒れも気になるし感染予防も気になるという方にはおすすめです。
乾燥
マスクをつけているとどうしても乾燥と隣り合わせになってしまいます。特に冬は湿度も低いためベースお肌が乾燥している状態です。メイクをした後でものせることのできるミスト化粧水などが販売されています。ミスト化粧水は保湿成分がしっかりと入っているもので無いと逆に乾燥を助長する可能性があるので、口コミなどを調べて自分に合っているものをゲットしてみましょう。
また、普段のスキンケアも大切になります。朝と夜しっかりとクレンジングからクリームまで基礎化粧品で丁寧に保湿しましょう。
摩擦
摩擦はフェイスパウダーを塗ることである程度防ぐことができます。
ベースメイクがマスクにつくことも予防できるので一石二鳥です。
スッピンだとダイレクトに肌に摩擦を起こしてしまいますが、メイクをすることで直接触れることを防げます。
蒸れの部分でも説明しましたが、摩擦を出来るだけ減らすとなればマスクを着用している時間を短くするのも手です。人との距離を保てる室外であればマスクを外すなど安全な場所では肌を開放してあげましょう。
また、不織布マスクなどノーズワイヤーが入っているマスクは特に摩擦が起きやすいです。質感の柔らかい布マスクも販売されているので肌触りもマスクを選ぶ際にチェックしてみましょう。
まとめ
マスクを着用することで蒸れや乾燥、摩擦により肌トラブルが起こることが分かりました。
予防策もとることができるので、マスクの見直し、普段のスキンケアを丁寧にするなど心がけてみてください。
もし既にニキビができてしまっている方、なかなか治らない方は皮膚科で診てもらいましょう。
ニキビを自分で潰したり、炎症したままで放置すると色素沈着を起こす可能性があります。
早期に治療を行い、マスクをつけていても綺麗な肌を保ちましょう。
トキコクリニックでもお一人お一人の肌にあったニキビ治療を提案しています。
ニキビでお困りの方は、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
この記事を監修したドクター
小村 十樹子(こむら ときこ)
1992年神戸大学医学部卒業後、アトピー性皮膚炎やニキビ治療に専念。1996年10月に、心と身体と肌の健康を目指した美容皮膚科クリニックを開設。従来の美容治療は勿論のこと、病気にならないための治療、ガン予防、アンチエイジング治療に熱を燃やして、治療を展開中。
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