この記事の監修者
- トキコクリニック 総院長
- 小村 十樹子
(こむら ときこ)
美容治療は勿論のこと、病気にならないための治療、がん予防、アンチエイジング治療に熱を燃やして、治療を展開中。
美容コラム
Beauty column.
ニキビ
ニキビ跡の中でも赤みに焦点を当てて、原因と悪化させないための対策をご紹介します。
ニキビが治った後に出てくるトラブルが「ニキビ跡」。
赤みがなかなか治らない際の原因や悪化を防ぐ方法を紹介します。
ニキビ跡とは、ニキビが治った後に赤みや色素沈着、クレーターなどが残っている状態を指します。
ニキビは毛穴の中で細菌が繁殖し炎症した状態です。炎症が悪化すると皮膚の真皮層や皮下組織部分も壊されていき、修復が不可能な状態になることがあります。真皮のコラーゲンやエラスチンが壊れたまま修復仕切れなかった状態がクレーター(肌の表面が凸凹になる)となります。
ニキビができた場合、できるだけ早く炎症を抑えることがニキビ跡を予防することにもなります。
ニキビの炎症が始まり、膨らみがなくなってからも赤みが残っている状態。炎症が強いと赤みが残ることがあります。
炎症によりメラノサイトという色素細胞が刺激され、メラニンが作られてしまいます。メラニンは酸化することで黒くなってきます。肌のくすみになったり、茶色のシミができる可能性があります。
炎症が肌の真皮組織まで壊されてしまい、修復できなかった状態もしくは増殖しすぎた状態。
赤みの段階でしっかりとケアをすることが大切になってきます。
ニキビが治ってもなお赤みが残ってしまうのは、皮膚の内部で炎症が続いてしまっていることが原因です。
炎症により傷ついた細胞を修復するために血管が拡張しているため肌の表面から赤く見えます。修復が終われば血管も拡張する必要がなくなるので赤みも軽減されます。
肌が乾燥しているなど肌のバリア機能が低下している状態だと外部からの刺激で、さらに炎症を促進してしまう可能性があるので基本的な保湿ケアを行うことも大切です。
赤みは炎症により傷ついた細胞の修復などを行うために、血管が拡張していることが原因です。
赤みがある間は傷ついたコラーゲンなども修復される可能性がある段階です。
コラーゲンが壊れたままになるとクレーターになってしまうので、このタイミングでビタミンC配合の美容液やサプリメント、内服薬を使用すると良いでしょう。コラーゲンを生成する際にビタミンCが必要になるので外からだけでなく内にも取り込むことでより効果的になります。
そもそもニキビは日頃のスキンケアで「できにくくする」ことが大切です。ニキビ跡を直す段階にきたのであれば、新しいニキビは作りたくないですよね。ニキビ跡の治りをよくするためにも、まずは正しい洗顔をする事が大切です。界面活性剤が多いクレンジングや洗顔剤は、必要な油分を取りすぎて、肌を乾燥させてニキビを悪化させます。必要な油分を残しながら、メイクはキッチリ洗い流す事を心がけましょう。
洗顔後は、保湿成分の高い化粧液をたっぷりと含ませた、クリームで揮発しないように蓋をして、入念に保湿しましょう。
また紫外線はコラーゲンなどを傷つけるだけでなく、メラノサイトを活性化させてしまいニキビ跡が色素沈着になったり、肌を弱らせてしまう原因になります。
日焼け止めは必ず使用しましょう。
ニキビ跡が赤い状態の間は適切なケアをすることで早く治すことが可能です。しかし、色素沈着になってしまったものやクレーターは化粧品で治すのは難しいと言われています。早い段階でのケアが大切となりますね。トキコクリニックでは治療の難しい色素沈着やクレーターに効果的な治療も行うことができます。医師の処方がないと手に入れることのできない内服薬などもあるので、即効性や効果を期待される方は受診してみましょう。
色素沈着やクレーターにお悩みの方へ
ポテンザ(肌再生)
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