ケミカルピーリングにイオン導入を合わせると効果的!それぞれの施術についても詳しく解説します。

投稿日:2022.05.02

ケミカルピーリングとは、主にグリコール酸(AHA)・サリチル酸マクロゴール(BHA)・乳酸を組み合わせた薬剤を皮膚に塗布しながらおこなう治療法です。

肌のターンオーバーサイクルを正常化する効果があり、さまざまな肌トラブルに対処できるとしてこれまでの多くの患者さまに選択されてきました。

 

今回は、ケミカルピーリングの効果をさらにアップさせるための手法について解説します。

 

イオン導入を合わせる施術などいくつか紹介しますので、「せっかくケミカルピーリングするなら高い効果を得たい!」とお考えの方はぜひ目を通してみましょう。

 

 

ケミカルピーリングとは?

ケミカルピーリングとは、「28日サイクルで生まれ変わる」と言われている肌のターンオーバーサイクルを正常化する手法です。

前述の通りグリコール酸(AHA)・サリチル酸マクロゴール(BHA)・乳酸を組み合わせた薬剤を皮膚に塗布することが特徴であり、肌表面の角質・老廃物・汚れ・毛穴に詰まった角栓などを除去していきます。

「皮を剥く」という「ピーリング」が意味する通り、肌を剥いてその下にある新しい細胞を見せ、キメ細やかな美しい肌をつくるための方法だと言えるでしょう。

 

こんな悩みの方におすすめの治療

ケミカルピーリングは、下記のような症状にお悩みの方におすすめの治療法です。

年齢を重ねるとともに出やすい悩みにも、生活習慣や体質が原因になることが多い悩みにも対処できるため、検討してみましょう。

 

毛穴開き

毛穴開きは、毛穴に詰まった角栓を無理に取ってしまうことで生じます。

市販の毛穴パックを使って無理やり角栓を取る、ごしごし擦るようにして洗顔やクレンジングを続けるなど、肌にダメージが残ってしまうとさらに毛穴が目立つようになるでしょう。

毛穴をしっかり引き締めるためには、角栓を完全に除去していくことが大切です。

 

ニキビやニキビ跡

若いときにできたニキビを無理矢理潰して跡になった方や、20代以降にアダルトニキビができやすい肌質であることにお悩みの方にもケミカルピーリングがおすすめです、

女性のニキビだけでなく男性のニキビにも活用しやすい方法であり、日常的に人前に出る方でもダウンタイムを気にする必要がないため利便性にも優れています。

また、背中や胸あたりの血流が滞っていることが原因の「体ニキビ」にも活用できるため、ニキビに関するお悩みをトータルカバーできることも魅力だと言えるでしょう。

 

シミ

シミは、生成されたメラニン色素を上手に体外へ排出できなくなることで生じます。

加齢と共に新陳代謝や肌のターンオーバー機能が弱まっていることが原因であることが多く、まずはターンオーバー機能を正常化させることが大切です。

また、肝斑など老人性色素斑・ADM(後天性メラノサイトーシス、両側性遅発性太田母斑様色素斑)との見分けがつきにくいシミにも効果があるため、シミ治療法を誤りたくないときにも試してみるとよいでしょう。

 

シワ

ケミカルピーリングが持つ真皮層へのコラーゲン生成効果を、シワ対策に活かす方も多いです。

きゅっと肌がひきしまるためたるみや毛穴の凹凸もカバーしやすく、顔だけでなくボディなどの広範囲に使うことも可能です。

既に症状が出ている部分以外にも、アンチエイジング目的で予防のためにケミカルピーリングを使うこともできるため、ご相談ください。

 

ケミカルピーリングの仕組み

ケミカルピーリングは、ターンオーバーサイクルが乱れて荒れてしまった肌に薬剤を塗り、肌表面の古い角質や汚れを除去することが大きな特徴です。

肌を構成する「表皮」「真皮」「皮下組織」のうち、特に「表皮」におけるターンオーバーを促進しやすく、新しい皮膚の生成を活性化できます。

下記にて、ケミカルピーリングでよく使用する薬剤について紹介します。

 

グリコール酸(AHA)

グリコール酸(AHA)は、フルーツ酸の一種として有名です。

毛穴の角化を予防するなど柔らかな肌づくりに役立つほか、皮膚の新陳代謝を促進したりコラーゲンの生成を増幅させたりする効果があります。

細胞同士の結束を弱める働きもあり、くすみの原因を根本から治したいときにも効果的です。

 

サリチル酸マクロゴール(BHA)

サリチル酸マクロゴール(BHA)は、古い角質を溶かす効果があります。

サリチル酸をマクロゴール基剤に溶かしていることが特徴であり、従来よく使われていたエタノール基剤より痛み・赤み・炎症を抑えられるとして注目されました。

副作用を抑えながらピーリングしたいひとや、ムラなく角質を除去しつつニキビ・毛穴の黒ずみ対策がしたいときにおすすめです。

 

乳酸

乳酸は角質除去を高める効果があり、副作用も少ないことから自然でダメージの少ないケミカルピーリングに役立っています。

敏感肌・乾燥肌の人は乳酸を多めに配合することで施術後のトラブルやひりつきを予防することが可能です。

乳酸を皮膚の表面上に塗布しておくことで成長因子が放出されやすくなり、コラーゲンの生成を助けることもポイントです。

くすみ・シミ・シワ・美白・アンチエイジングなどさまざまな効果があるため、ケミカルピーリングに限らず複数の治療に登用されています。

 

 

イオン導入とは?

イオン導入とは、皮膚に微細な電流を発生させてイオンを流し込み、水溶性の美容有効成分を効果的に浸透させる手法です。

ケミカルピーリング以外の場面で使われることも多く、例えば化粧水や美容液などを肌に塗る際も、イオン導入をしておくことでコットンや手で塗布する以上の効果が期待できます。

イオン導入の仕組みとして、外的ダメージから肌を守るためのバリア機能を一時的に超えることが挙げられます。

有害な不純物や異物が肌の奥に浸透しないようにしている通常のバリア機能も、イオンであれば飛び越えることができるため、水溶性の美容成分と併せて使うことで高い浸透効果を発揮できるようになるのです。

ケミカルピーリングにも水溶性の薬剤を使うことが多く、イオン導入による効果があります。

 

イオン導入の種類

イオン導入の代表的な種類として、下記の3種類が挙げられます。

どんな手法があるかを調べながら、今後のケミカルピーリングに役立てていきましょう。

 

ビタミンC導入

ビタミンCを導入することで、ビタミンCに含まれている強力な抗酸化作用の恩恵を受ける方法です。

シミ・ニキビ・毛穴の引き締めの効果が高いほか、アンチエイジングなど老化予防やハリ・キメの回復にも役立ちます。

また、肌の美白効果も高いため肌全体をトーンアップしたいときやターンオーバーサイクルを正常化したいときにも役立つでしょう。

メラニン色素を生成されるチロシンキナーゼの働きを抑制し、透明感の高いきれいな肌を生み出す効果も期待できます。

 

トラネキサム酸導入

トラネキサム酸は色素細胞であるメラノサイトを抑制する効果があり、表皮と真皮の間にメラニン色素が生まれないよう対処できます。

シミの発生源を効果的に抑えやすく、すでにあるシミを薄くしたり新たなシミが発生したりしないよう予防したりすることが可能です。

また、シミ治療として比較的難しい分類にされることが多い肝斑にも効果が高く、イオン導入をすることで直接肌に有効成分を与える方も増えてきました。

抗炎症作用も強く、肌あれ予防・炎症性のシミやニキビ跡改善にも高い効果を発揮します。

 

グリシルグリシン

グリシルグリシンは、カニやホタテなどの魚介類に多く含まれているアミノ酸の一種です。

不飽和脂肪酸による炎症を抑制する効果があるため、皮脂・老廃物の詰まりによる毛穴の開きや酸化による黒ずみを予防することができます。

また、保湿効果も高いためキメの細やかな肌や乾燥に負けない肌づくりをしたいときにもよいでしょう。

グリシルグリシンが減ってきてしまうとコラーゲンやエラスチンなど肌を守る成分もグッと減ってしまい、たるみやシワの多い「老け見え」する肌になりやすいことも特徴です。

なるべくグリシルグリシンを豊富に蓄えておくためにも、イオン導入による補充をする人が増えているのです。

 

プラセンタ

プラセンタは、人の胎盤などに多く含まれるエキスです。

体の基礎を作るアミノ酸・ビタミン・ミネラルが豊富であり、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートする効果があります。

保湿効果が高いため潤い・ハリ・ツヤのある肌を理想とする人にも向いています。

 

エレクトロポレーションとの違いは?

導入美容法としてイオン導入と共に語られることの多い手法として、「エレクトロポーション」が挙げられます。

エレクトロポーションは皮膚に弱い電圧をかけて、美容有効成分を肌の深層部まで届ける手法です。

もともとはがん治療など医療分野で使われることの多い手法でしたが、近年は美容に役立てるためエレクトロポーションを採用するクリニックが増えてきました。

 

電気の力を使うという点ではエレクトロポーションもイオン導入も同様ですが、エレクトロポーションは細胞と細胞の間に小さな穴をあけ、その穴を通して美容有効成分を浸透させることがポイントです。

一方でイオン導入は、イオン導入器から発生させた電気の力のみで美容有効成分を浸透させることができます。

また、イオン化できる低分子の成分と相性がよく、ビタミンCやトラネキサム酸などの水溶性成分の導入に向いています。

 

推奨される治療回数は?

イオン導入によるケミカルピーリングは、2週間に1回程度実施すると効果的です。

使用する薬剤の濃度や理想によって頻度は異なりますが、長くても1ヶ月に1回程度はケミカルピーリングしておくとよいでしょう。

肌のターンオーバーサイクルを整えるという意味では、継続的に施術すればするほど今後の予防効果も高まります。

 

イオン導入は痛い?

イオン導入は、強い痛みを生じる施術法ではありません。

「針を使わない注射」と表現されることもある通り、施術中のチクッとした痛みもほぼ気にならない人が多いようです。

しかし、ケミカルピーリング自体がぴりぴりした感覚を伴うことが多いです。

イオン導入をするときは電流が生じるため、イオン導入せずケミカルピーリングをするときよりもぴりぴり感が増したように感じる方もいるかもしれません。

また、ごくまれに施術後に赤み・火照りが生じることもありますが、基本的には当日から2~3日後には寛解します。

色素沈着ややけどが生じることもほぼなく、ダウンタイムも短く抑えやすい治療法と言って問題ありません。

 

 

ピーリングとイオン導入をセットでおこなうと効果的な理由

ピーリングとイオン導入をセットにすることがおすすめされる理由として、下記が挙げられます。

 

・ケミカルピーリング用の薬剤をより深部まで届けられるから

・美容有効成分を余すことなく浸透させられるから

・同時に使ってもダウンタイムを増すことがないから

 

つまり、結果的にケミカルピーリングの効果を倍増できるということです。

ケミカルピーリングは肌のターンオーバーサイクルを整えたり老廃物・角栓・角質を除去したりできる治療法ですが、より高い効果を実感できれば結果となって現れるのも早くなるでしょう。

「結果が出るまでに数回ケミカルピーリングする必要がある」

「完了するまでの通院回数が多くて面倒」

というケミカルピーリングのデメリットも十分にカバーできます。

短時間で効果を得たい人や、長くコンプレックスに悩んできて早めの改善を期待したい人には特におすすめです。

ケミカルピーリングによって整った、肌の自己回復能力が生み出す次の細胞をきれいにしたい人にも、向いているでしょう。

 

 

まとめ

ケミカルピーリングの効果を高めたいときには、同時にイオン導入をしておくことがおすすめです。

早期の段階で確実な効果を得たい人、頻繁に通院することが難しく短期的に治療を進めていきたい人は、特に検討してみるとよいでしょう。

また、ケミカルピーリングはニキビ跡や毛穴の詰まりだけでなくさまざまな肌トラブルに効果的です。

「私のこの肌にはケミカルピーリングが有効なの?」

「ケミカルピーリングってどんな肌に効果があるの?」

という疑問を持つ方は、お気軽にトキコクリニックへお問い合わせください。肌状態をチェックしながら、理想的な治療法探しのお手伝いをさせていただきます。

この記事を監修したドクター

総院長

小村 十樹子(こむら ときこ)

1992年神戸大学医学部卒業後、アトピー性皮膚炎やニキビ治療に専念。1996年10月に、心と身体と肌の健康を目指した美容皮膚科クリニックを開設。従来の美容治療は勿論のこと、病気にならないための治療、ガン予防、アンチエイジング治療に熱を燃やして、治療を展開中。

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