この記事の監修者
光治療を代表するフォトフェイシャルやBBL。
シミ

目次
光治療ってどんな治療?
光治療(IPL治療)はシミや赤みを改善したり、毛穴の引き締めや肌の弾力を出すスキンケア治療です。
シミ取りレーザーと比べて痛みやダウンタイムが少なく、肌全体的な美肌効果を得られる画期的な治療として広まり、フォトフェイシャルが一世風靡しました。
複数の混在した肌トラブルを一気に対処できるため、その後もスタンダードな美肌治療として、廃れることなく人気のある治療です。
現在では各メーカーから様々な機種が出ており、クリニックによって取り扱っているマシンが異なります。
代表的なマシンでは、フォトフェイシャル ステラM22、BBL(ブロードライトバンド)、ルメッカ、ライムライト、アキュプラスなどがあります。
すべてシミ(メラニン)赤み(酸化ヘモグロビン)に対応するマシンですが、それぞれのマシンで特徴(得意分野)が異なります。
BBL(ブロードライトバンド/フォトブライト)とは?
美容医療先進国アメリカでは「キング・オブ・レーザー」と呼ばれる光治療機です。

光治療機器は使用する波長の幅により、対応できる治療の幅が変わります。
BBLは、その他多くの光治療機器と異なり、7つのカットフィルターを用いて、単一波長(レーザー)に近い状態を作る事ができ、シミや赤みに効率よく反応させることができます。

*シミの深さや色調に合わせて使い分け併用し、それぞれのシミに合わせたオーダーメイド治療が可能。
< カットフィルター使い分け例 >
420:ニキビ
515:浅いシミ
560:シミ、ニキビ、毛細血管拡張症(赤み)
590:シミ、毛細血管拡張症(赤み)
640:深いシミ、肝斑、脱毛
695:肝斑、脱毛
また、3種類のアダプターがあり、照射範囲を細かく変更ができます。

これにより、対象にするシミにだけのこと細かいアプローチが可能となるだけでなく、不必要な肌への刺激を抑えトラブルを防止することができます。
一般的な光治療機器より汎用性が高く、光治療の限界を超えた結果を導き出せる機種と言えます。
光治療のメリット
光治療に使われているIPL(インテンスパルスライト)という光は、メラニンや酸化ヘモグロビンに吸収されやすい波長を持ち、吸収されたエネルギーが熱に代わってシミに反応したり、血管を縮める効果があります。
光治療の効果 その1.
・メラニンを破壊し、シミやソバカスを少なくしたり薄くすることができる。
・シミ取り後の色素沈着リスクがレーザーと比べて明らかに少ない。
・毛細血管が縮小して赤ら顔を改善、ニキビ跡の赤みを改善することができる。

*効果には個人差があります。
BBL 顔全体1回 44,000円 頬+鼻1回 33,000円
<ダウンタイム>数時間~翌日の赤み、軽い腫れ、1週間程度のカサブタ。ごく稀に色素沈着。
また、表皮~真皮上層まで熱エネルギーが作用し、肌の細胞活性を促す働きもあります。
光治療の効果 その2.
・肌代謝を向上させターンオーバーを促進。メラニンの排出やニキビ改善を促す。
・真皮層を刺激して、コラーゲン生成を促進。肌弾力を向上させたり毛穴の引締め効果あり。
様々な悩みに対応できるマシンなのに、シミ以外の肌にはほぼダウンタイムがなく、所要時間も30分程度で直後からメイクが可能という嬉しい効果がいっぱいの総合的な美肌治療機です。
光治療のデメリット
非常に有効な美肌治療器ですが、万能ではありません。
もちろんデメリットもあります。
治療を受ける際には、デメリットも十分に理解し、なにか問題が起きた場合の対処方法も把握をした上で受けることが大切です。
1週間程度の軽いダウンタイムがある
光治療直後の肌は、ほんのり赤みと熱感を感じますが、数時間程度で治まります。
シミや毛細血管を攻撃してしっかりと反応させた場合は、その部分に赤みが数日程度残ることがありますが、自然に消失します。
シミが反応した部分は、黒いコゲカスのようなカサブタができ、1週間程度で自然に剥がれます。
盛り上がりもなく、小さい点々の集合体なのでお化粧で隠せますが、1週間以内に大切な予定がある時期は避ける方が賢明でしょう。
シミが多く、反応した部分が多い場合、熱エネルギーの反応が肌に籠るので数日間 顔が腫れるケースがありますが、こちらも自然に消失します。
確かにダウンタイムはありますが、シミ取り治療の中では非常にダウンタイムが軽い治療と言えます。
すべてのシミに対応できるわけではありません。
光治療のシミ取り効果は充分に立証されていますが、不得意なタイプのシミがあります。
Qスイッチレーザーやピコレーザーなどのシミ取りレーザーと比較すると、メラニンの破壊度は劣ります。
大きなシミや色調の薄いシミには反応が弱く、「思ったほどシミが取れなかった!」という結果に終わる可能性もあります。
BBLなどの光治療を用いたシミ治療は、全体的に散在する大小のシミを減らす、薄くするというイメージです。
限定した場所のシミを確実に取りたい場合は、やはりレーザー治療が好ましいと言えます。
ADMには効果がない
ソバカスや肝斑と間違えやすいシミの種類にADM(後天性メラノサイトーシス)があります。
このシミは通常のシミより深い場所に存在しているために、BBLなどの光治療機器ではエネルギーが足りずメラニンを破壊することができません。
ADMの治療は、レーザー治療のみとなります。
肝斑や色素沈着が濃くなる可能性がある
肝斑や色素沈着は、紫外線や外部刺激によりメラニンが増殖し濃くなる性質を持っています。
よって、肝斑や色素沈着の治療にはレーザー治療や光治療は禁忌とされています。
シミと肝斑が混在しているケースも多々あり、不用意にレーザーや光治療を行って肝斑が悪化したという報告も多く聞かれます。
そのためにも、しっかりとした肌の診断力のあるクリニックでの治療を選択することが大切です。
ビニール肌になる
長期間にわたり、高出力で光治療を受け続けるとビニール肌になることがあります。
継続して治療を受けている方に特徴的なトラブルです。
ビニール肌とはどのような肌状態なのか、次で詳しく解説します。
ビニール肌とは?
ビニール肌とは、その名のとおり、ビニールのような肌のことを指します。
このような肌状態になっていても自分では気づかずに、ビニールのようにパン!と肌が張っていてツヤがあり、ツルツルに見えるために、逆に満足している方も多いという特徴があります。
しかし、肌を触ってみると弾力がなくて固く、潤いのないガサガサ肌であることがほとんどです。
ビニール肌の状態は、なんらかの刺激により角層が失われた状態が続いている状態で、水分のバリア機能がないために肌が乾燥している状態です。
不必要な角層をはがす必要はありますが、ターンオーバーが短い状態は肌が薄い状態となり、健康な肌を維持できません。バリア機能が失われているため、さまざまな外部刺激から肌をまもることができず、トラブルを起こしやすくなってしまいます。
日常でも、スキンケアをやりすぎるとビニール肌になることがありますが、光治療のやりすぎもビニール肌を招くため注意が必要です。
長く続けるべきではない?10年後の肌は?
このように、長期で光治療を続けることのリスクもあります。
しかし、肌の変化を見逃さず、適格なエネルギーや波長の選択を行えば、ビニール肌のようなトラブルを起こさずに、光治療の良い効果だけを得ることが可能です。
光治療で良い結果を得るポイントは、肌の診断力と機械の特性を熟知して使いこなせる施術者の治療を受けることです。
高出力の光治療は定期的に長期間継続するべきではありません。光治療でのシミ取りは、3~5回で完了しますので、期間をおいて、新たなシミが出現した時に再度治療を考慮すべきです。
光治療のもう1つの効果である肌の代謝を促して肌の弾力や引き締めを行う治療は、高出力での治療は必要ではありません。
美肌治療のメンテナンスとして光治療を用いる場合は、シミ取りが必要な時を除いて、熱エネルギーを調整し、過剰な肌刺激を行わずに治療をすることが可能です。
こうして、適正な治療を行えば、長期間の治療継続が可能です。

(途中、BBL3回施行)
まとめ
トキコクリニックでは、肌活としての光治療を推奨しています。
シミや赤みに積極的にアプローチする「BBL(ブロード-バンドライト)と美肌維持を目的とした「Forever Young BBL」の2つの治療メニューをご用意しています。
お悩みやご希望をしっかりお聞きし、お肌の状態を見極めながら、モードをうまく使い分けした美肌治療を行っています。
ご興味のある方はぜひご相談ください。