この記事の監修者
顔脱毛のメリット、デメリットについて解説。顔脱毛の実際!
ニキビ
目次
顔脱毛のメリットは以下の4つです。
① 毛穴が小さくなり、肌荒れ・ニキビができにくくなる
② 化粧ノリが良くなる
③ 肌が明るく、トーンアップする
④ 自己処理の手間が無くなる
それぞれについて解説していきます。
① 毛穴が小さくなり、肌荒れやニキビが出来にくくなる。
お顔の毛穴が目立ってしまう原因のひとつに、産毛があります。産毛がなくなることで毛穴が引き締まり、更に、皮脂分泌が抑制される事でニキビの改善にも効果があります。また、カミソリやシェーバーなどの物理的刺激で起こる肌トラブル(ニキビや赤み、乾燥など)を予防することも可能です。
② 化粧ノリが良くなる。
うぶ毛があると、それが肌とお化粧品との間にワンクッション間ができます。
うぶ毛なくなるとお化粧品が肌に密着しやすくなり、化粧ノリが良くなります。
③ 肌が明るくトーンアップする
顔や体に生えている産毛は実際は薄い黒色などの色がついています。産毛がたくさん生えていると顔がくすんで見える原因に。顔脱毛では、その原因となる産毛を減らすため、顔色が明るく見える効果が期待できます。
⑤ 自己処理の手間がなくなる。
剃毛することで、カミソリやシェーバーなどの物理的刺激で起こる肌トラブル(ニキビや赤み、乾燥など)を予防することも可能です。顔は皮膚が薄くデリケートな部位なので、頻繁な自己処理は肌トラブルにつながります。
デメリットでは、顔脱毛をすると、一時的に毛が濃くなる硬毛化や、ニキビのような発疹ができる毛嚢炎になるリスクがあります。硬毛化の原因は未だ明らかになっていませんが、毛嚢炎は過剰な炎症と表皮にある小さな傷口などから細菌が入ることが原因のひとつです。そのまま治っていく場合もありますが、抗生剤を内服する事で比較的早期に治ります。
顔脱毛でニキビが改善する?!そのメカニズムとは?
顔脱毛することで、ニキビが改善するケースがあります。
ニキビができる要因はいくつかの要素が重なっているため、それだけが原因というわけではありませんが、顔脱毛をするとニキビがよくなる人が多いです。
顔の毛穴の中には皮脂腺という皮脂を分泌する器官があり、遺伝、年齢や季節、ストレスやホルモンバランスが影響し皮脂が出ます。
ニキビの原因となるアクネ桿菌は、皮脂が大好物です。
この皮脂が過剰に分泌され、毛穴に皮脂が詰まり、毛穴の出口の角層が厚くなり毛穴をふさいでしまうことでアクネ桿菌が増え、ニキビになります。
顔脱毛をしてレーザーや光を照射すると、熱エネルギーで毛根を焼くのと同時に、大きくなってしまった皮脂線をタンパク凝固させ少しずつ小さくしていきます。
皮脂線が小さくなると過剰な皮脂分泌が減り、ニキビの原因のアクネ桿菌のエサも少なくなり、その結果ニキビができにくくなるのです。
更に脱毛することにより産毛がなくなると、毛穴も引き締まり、皮脂や汚れもたまりにくくなっていきます。
顔脱毛でニキビ跡が改善する?薄くなるの?
お顔の脱毛で、ニキビが減るということは分かりましたね。
では、ニキビ跡に関してはどうでしょうか。
二キビ跡とは、ニキビが治った後に、赤みや色素沈着、凹みなどの跡が残ってしまう状態のこと。
ニキビの炎症により肌にダメージが及ぶことが主な原因となります。
ニキビ跡にはいくつか種類があり、それによって治療方法が変わってきます。
赤いニキビ跡
赤いニキビ跡は、ニキビによる炎症によって受けたダメージを修復するために作られた毛細血管の血液(ヘモグロビン)の色により赤みが残ります。ニキビの盛り上がりが無く、数か月経っても赤い状態であれば赤いニキビ跡です。
色素沈着ニキビ跡(茶色や黒いニキビ跡)
ニキビによる炎症により、メラノサイト(メラニンをつくる工場)が活性化しメラニン色素を生成することで、ニキビの炎症が治まったあとに茶色いシミのような色素ができることがあります。
クレーター状のニキビ跡
クレーターが発生する原因は、二キビの炎症が皮膚の真皮層まで達し、治癒した後にクレーター状で凹みになってしまった状態です。真皮層は、表皮層のようにターンオーバーで肌を修復していくのが難しく、毛穴周辺の組織が炎症によって破壊されるとアイスピック型やボックス型などの陥没クレーターになってしまいます。
ニキビを潰したり、炎症が強いニキビを放置したりすることが原因でできます。
しこり・ケロイド状のニキビ跡(盛り上がったニキビ跡)
ニキビによる炎症の程度が強く、真皮にまで達すると、皮膚の再生能力が過剰になりしこりやケロイドが発生することもあります。皮膚が傷を修復しようとして、コラーゲンを過剰に生成してしまうのです。原因ははっきりとしていませんが、肌の状態や体質によるものが多いとされています。
医療レーザー脱毛には、脱毛以外に赤みなどの色素を薄くする効果や、線維芽細胞を刺激しコラーゲンを増やすことで肌のターンオーバーを促す効果があります。赤いニキビ跡や色素沈着したニキビ跡には、薄くしてくれる効果がありますが、クレーター状のニキビ跡やしこり・ケロイド状のニキビ跡に関しては、レーザー脱毛では改善が難しく、他の美容治療が必要になります。
ニキビがあっても脱毛はできるの?
肌にニキビがある状態で医療脱毛ができるかどうかは、ニキビの状態によります。
ニキビが化膿していたり炎症を起こして赤くなっていたりする場合は、レーザーによる熱刺激により、ニキビの症状が悪化する可能性があるため、そこの部分は避けて照射します。
ニキビが治りかけの場合には、そこを避けてレーザーを照射することで、脱毛の施術を行うことができます。
ニキビ跡に関しては炎症や化膿しているわけではなく、特別刺激に弱い状態ではないので、通常通り施術可能な場合もあります。医療脱毛のレーザーは黒い色素に反応しますが、ニキビ跡の色素沈着は色が薄いため、レーザーが反応しない場合もあるからです。逆に、レーザー脱毛の熱刺激で肌のコラーゲン産生が促され肌代謝が促進されることでニキビ跡が改善される場合もあります。
ただし、これはあくまで脱毛施術の副次的な作用であるため、「改善されればラッキー」程度に考えておいてください。
ニキビがある場合もニキビ跡がある場合も、医師、看護師がひとりひとりの肌状態を見ながら判断致しますので、ご安心ください。