美容コラム

Beauty column.

ミラノリピールとコラーゲンピールはどう違うの?

美肌

ピーリングと一言でいっても、さまざまなピーリング剤があります。今回は比較的新しいピーリング剤である「ミラノリピール」について、効果などをご紹介していきます。

ミラノリピールとは?

ミラノリピールはトリクロロ酢酸(TCA)を35%配合したピーリング剤です。他にも、ラクトビオン酸、サリチル酸、タルトル酸、クエン酸などの酸を配合し、そのピーリング効果で肌の新陳代謝を促進し、Ⅲ型コラーゲンやエラスチンの増生を促します。その他、保湿成分のスクワラン、ビタミンB、ビタミンC、GABA、アルギニンなど、肌の栄養となる成分を配合しています。

本来、トリクロロ酸を用いたピーリングは「ディープピーリング」といい、赤みや痛み、皮めくれが激しく出るような治療が主流でした。以前は日本でも行われておりましたが、現在はあまりみかけなくなりました。トキコクリニックでは、現在でも「ポイントハードピーリング」といって、ニキビ跡のクレーター治療には用いています。

ミラノリピールは、国際特許技術によって開発された製法を用いることで、赤みが出にくく、剥離しにくくなりました。また、オイリー肌(脂漏性肌)にも施術することが可能となりました。

ミラノリピールの特徴

ミラノリピールは大きく分けて3つの特徴があります。

・肌の深い層(真皮層)にまで浸透

・ピーリングしながら肌の保湿ができる

・ボディにも施術ができる

それぞれについて詳しく説明します。

・肌の深い層(真皮層)にまで浸透

ミラノリピールは、トリクロロ酢酸(TCA)が35%配合されています。トリクロロ酢酸は濃度の違いにより肌への浸透度が変わります。

◆ケミカルピーリングの剥離深度による分類

剥離深達
レベル
剥離深度による分類名称組織学剥離の深さ
1最浅層ピーリング角層
2浅層ピーリング表皮顆粒層から基底層の間
3中間(深)層ピーリング表皮と真皮乳頭層の一部から全部
4深層ピーリング表皮と真皮層および網状層に及ぶ深さ

◆剥離深度と使用薬剤例

<剥離深達レベル1,2>

20~35%:α-ヒドロキシ酸(グリコール酸・乳酸)

20~35%:サリチル酸(エタノール基剤・マクロゴール基剤)

10~20%:トリクロロ酢酸(TCA)

<剥離深達レベル1,2,3>

50~70%:グリコール酸

35~50%:トリクロロ酢酸(TCA)

<剥離深達レベル3,4>

ベーガーゴードン液

フェノール(濃度88%以上)

▲(日本皮膚科学会「ケミカルピーリングガイドライン」より

つまり、トリクロロ酢酸は35%以上で肌の深層(表皮と真皮乳頭層の一部から全部)にまで浸透します。そのため、コラーゲンの増生を促し、弾力性のあるツヤ肌をつくってくれるのです。

・ピーリングしながら肌の保湿ができる

ピーリングと聞くと、乾燥するイメージが強いかもしれません。ミラノリピールには、保湿成分であるスクワランを配合しているため、乾燥を極力抑えてピーリングを受けることができます。

・ボディにも施術ができる

ミラノリピールができる箇所は顔だけではありません。首やデコルテはもちろん、背中、お尻など、全身に施術をすることができます。肘やひざなど、黒ずみが気になるところにもオススメです。直後からハリやツヤ感を実感できるので、お尻やバストケアにも最適です。

コラーゲンピールとは?

コラーゲンピールは別名マッサージピールともいい、ミラノリピールと同様にトリクロロ酢酸(TCA)を配合した新しいピーリング剤です。

反応が強く出るトリクロロ酢酸に過酸化水素を配合することにより、強反応(皮膚表面の剥離)は抑えつつ真皮層に働きかけ、コラーゲンの生成を強力に促進する、新しい発想のピーリングです。

きゅっと肌が引き締まるので、たるみや毛穴の凹凸が改善します。また、首やボディにも使用可能。年齢の出やすい首のアンチエイジングや妊娠線、ストレッチマーク(肉割れ)に効果的です。

ミラノリピールとコラーゲンピールの違いは?

両方ともトリクロロ酢酸(TCA)を使用するピーリング剤ですが、一番大きな違いはその濃度です。コラーゲンピールはTCA33%、ミラノリピールはTCA35%です。ミラノリピールの方が濃度が高いのにも関わらず、コラーゲンピールよりピリピリ感が少ないのも特徴です。その理由は、二層に分かれた製剤にあります。刺激のある親水層を親油層が包み込むため、TCAが高濃度であるにも関わらず、ピーリング時の肌への刺激が最小限に抑えられるのです。 施術後の反応は、ミラノリピールの方がコラーゲンピールよりも皮めくれや乾燥が強く出る傾向にあります。これはトリクロロ酢酸の濃度が高いからだと考えられます。 どちらのピーリング剤も、直後からのツヤ感や肌の引き締まり感、毛穴の引き締め効果を実感できます。

どちらの方がよい、というのは一概には言い切れません。なぜなら、ピーリング剤を作っているメーカーが違うから。たとえば、同じ成分を配合している化粧品でも、使用感や仕上がりなどでご自身の好みがありますよね。それと同じです。 前述したように、ミラノリピールの方がピリピリ感が少ない反面、ダウンタイムが強いと言われていますが、感じ方には個人差があり、コラーゲンピールの方がピリピリ感が少ないと感じる方や、コラーゲンピールでもしっかりとした皮めくれが起きる場合もあります。

一度試してみてもらって、ご自身のお気に入りを見つけてもらうのが一番だと考えています。

ミラノリピールのダウンタイムは?

直後から肌のハリやツヤ感、毛穴の引き締め効果を実感できるミラノリピールですが、ダウンタイムも少しあります。

直後の赤みやひりつきを感じることがありますが、これはすぐおさまります。一番のダウンタイムは「皮めくれ」といえます。施術後からピンと張ったような皮膚になり、2~3日後にめくれ始めます。1週間~10日経過すると、皮めくれが終わり、ツルっとした艶やかなお肌になります。皮めくれをしている期間は保湿を十分に行ってください。また、肌状態によっては皮めくれが起きない場合もあるため、皮がめくれないとピーリングの効果が発揮されていないというわけではないのでご安心くださいね。

まとめ

ミラノリピールとコラーゲンピールはどちらも優秀なピーリング剤です。配合しているトリクロロ酢酸(TCA)の濃度の違いと、配合している他の酸に違いがあるため、仕上がり具合も違いがあります。まずは一度体験してみて、お気に入りのピーリング剤をみつけてくださいね。

この記事の監修者

小村十樹子

トキコクリニック 総院長
小村 十樹子
(こむら ときこ)

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