この記事の監修者
- 心斎橋院 副院長
- 渡邉 麻耶
（わたなべ まや）
クリニックの“健康だからこそ、美しい”という考えに共感しており、外面からのアプローチのみならず、内面から美しく生きる事こそが究極のアンチエイジングに繋がってゆくと信じています。
ニキビの原因とメカニズム
ニキビ
目次
ニキビに悩む方は非常に多いです。一説によると6割から8割の人がニキビに悩んだ経験があると言われています。
ニキビはたった一つの原因でできるわけではありません。複数の原因が絡み合ってできます。
この記事ではニキビの原因と、そのメカニズムについて解説しています。是非ご覧ください。
ニキビって何？原因は？
ニキビとは
ニキビは俗称であり、医学的な名称としては「尋常性痤瘡」といいます。ニキビは皮脂腺が発達し、皮脂分泌が増加、何らかの原因で毛穴から皮脂がスムーズに排出されず、毛穴に皮脂が詰まってしまうことから始まります。皮脂は空気に触れることで次第に酸化していき、そこにアクネ桿菌が増殖して炎症を起こし、膿が溜まってしまいます。このような変化に基づいて、「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」などと呼ばれる場合があります。毛穴に皮脂が詰まっただけの初期のニキビ（面皰、コメド）が白ニキビ、皮脂が酸化して黒くなったものが黒ニキビ、炎症を起こして赤く腫れあがった赤ニキビに分けられます。
ニキビの原因
ニキビの原因は主に４つの項目に分類されます。
①皮脂分泌の亢進
②ホルモンバランス
③ターンオーバーの乱れ
④アクネ桿菌の増殖と炎症 です。
ニキビができやすくなる生活習慣
ビタミンB群の欠乏
ビタミンB群は脂質の代謝を活発にして、皮脂の分泌を適正に保つ働きがあります。なかでも、皮脂の分泌を調整して肌を健康に保つビタミンB2が不足すると、肌が脂性になり、ニキビができやすくなったり、できてしまったニキビが悪化したりすることがあります。さらに、ビタミンB2をはじめとするビタミンB群やコラーゲンの生成を助けるビタミンCが不足すると、肌のターンオーバーのリズムが乱れ、ニキビだけでなく、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
脂肪分や糖分の摂り過ぎ
皮脂が過剰に生産されるため、肌の皮脂バランスが崩れてニキビの原因になります。
また、糖分の代謝にはビタミンB群を大量に消費するので、ビタミンB群の不足にもつながりニキビができやすくなります。
ストレス
ストレスによりニキビが悪化するという訴えは多く、悪化因子の一つとして考えられています。実際に、皮疹の形成にはストレスホルモンが関係しています。ストレスを受けると、脳の視床下部という部分から分泌される副腎皮質刺激ホルモン（CRH）が増加し、下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン（ACTH）の分泌が促進されます。これらのホルモンに対する受容体が脂腺細胞に存在しているため、ストレスで脂質産生が増加することがわかっています。また、脂腺細胞そのものがCRHを自己分泌していることも明らかになっており、心理的なストレスだけでなく、皮膚局所におけるストレスや刺激もニキビが悪化する原因として考えられます。
睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
睡眠は先ほど述べたストレスホルモンの経路を抑制する働きがあります。睡眠不足だと抑制がかからなくなり、コルチゾールの分泌が増え、ニキビが悪化すると考えられます。
ニキビ予防
誤ったスキンケアはニキビを悪化させる原因になります。できたニキビを刺激しない、皮膚を傷つけないといった基本的なケアに加えて、面皰を誘発しないスキンケア製品選びや、皮脂分泌を促さないようにすることにも注意が必要です
洗顔のコツ
洗顔により、汚れや皮脂の除去を行い、ニキビ悪化の予防をすることができます。１日２回の洗顔が推奨されています。洗顔をしないと、表皮の皮脂が酸化し、遊離脂肪酸となることで炎症を引き起こしたり、角質と汚れが付着した状態が続くことによって、毛穴詰まりの原因となってしまいます。一方、過剰な洗浄をすることでかえって皮膚のバリア機能が破壊されてしまう場合もあります。
洗顔方法のポイントとしては、
①合成界面活性剤の入っていない洗顔料を使って指先で優しく洗う。（スポンジやブラシなどを使って洗うと皮膚を刺激してしまいます。）
②ゴシゴシこすり洗いをしない。
③ぬるま湯ですすぐ。 などが挙げられます。
メイクアップのコツ
面皰形成性の少ないノンコメドジェニックの製品を選びましょう。ノンコメドジェニックとは、コメド（白ニキビ）を発生させないことに着目して作られた製品であり、毛穴を塞ぐ成分やアクネ菌を増殖させる油成分を抑えた成分構成になっているのが特徴です。また、化粧品とメイクアップに使用する道具を清潔に保つことも重要です。
ニキビを治療しなかったらどうなるの？
ニキビを放置すると、ニキビ跡（萎縮性痤瘡瘢痕）が形成されてしまいます。形状によって、icepick型、rolling型、boxcar型などに分類されますが、いずれも現状では正常の皮膚に戻す事は難しく、ニキビ跡と正常皮膚の境界部分の陥凹をなだらかにして目立たなくする治療が主流となっております。当院ではニードルRF機器のポテンザとマックームという薬剤を組み合わせた治療で多くの症例を経験しております。
その他にもTCAピーリングや、サブジションなど様々な治療を実施しております。
まとめ
ニキビ治療はなるべくニキビ跡を作らないように早い段階での予防が大切です。日々の生活習慣やリズムを整え、健やかな肌を保ちましょう。
トキコクリニックではお得なニキビ定額プランもご用意しています。
是非一度お気軽にご相談ください。
