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ニキビ跡治療を医師が徹底解説!
ニキビ
ニキビ跡

目次
ニキビ跡といっても状態は様々。クレーターなのか、赤みが残っている状態なのか、茶色く色素沈着をしている状態なのかによっても治療方法が異なります。
今回は、ニキビ跡の治療について詳しく解説していきます。
ニキビ跡とは?
ニキビ跡は、通常、ニキビが治る過程で生じる炎症や修復のプロセスの結果として生じます。ニキビ跡の赤みや茶色、クレーターはその形状や原因が異なるために違いがあります。
ニキビ跡の赤み
ニキビ跡の赤みは、ニキビが治った後に残る炎症や血管の拡張によって引き起こされます。ニキビ跡の赤みは、時間とともに消失する場合がありますが、より早く消失するために、レーザー治療やケミカルピーリングなどの各種ピーリングが有効的です。
ニキビ跡の茶色
ニキビができたところが茶色くなるのは、ニキビによる炎症が起きた際に、皮膚の中にあるメラノサイトという細胞からメラニン色素が生成されたためです。
メラニン色素は、皮膚を紫外線から守る役割を持っていますが、炎症や刺激があると増加してしまい、肌の色が暗くなる原因となります。特に、繰り返しニキビができた場合や、ニキビを潰してしまった場合には、茶色い跡が残りやすくなります。
ニキビ跡の茶色も赤みと同様に、時間とともに消失していきますが、早く治すためにはピーリングやビタミンC導入などが有効です。
ニキビ跡のクレーター
ニキビの炎症によって、コラーゲンやエラスチンなどの皮膚の組織が破壊され、皮膚表面にクレーター状の跡が残ることがあります。ニキビ跡のクレーターは、通常、肌の深い層に影響を与えるため、自然に元の肌状態に戻ることはありません。治療法には、ポテンツァ、ポイントハードピーリング(TCAクロス)、フラクショナルレーザー、ニードリングなどがあります。
ニキビ跡は種類によって原因が異なるため、治療方法も変わってきます。正確な診断と適切な治療法を受けるために、皮膚科医や美容クリニックでの専門的な診察が重要です。
ニキビ跡の治療法は?
ニキビ跡の治療方法は、以下のようなものがあります。
ピーリング各種
ピーリングは、薬剤を皮膚に塗布して、古い角質層を剥離する治療法です。この治療により、皮膚の細胞の新陳代謝が促進されます。ニキビ跡の赤みや茶色に有効です。クレーターの場合、一般的なピーリングで改善することは難しいですが、後述するマシンのダウンタイムを抑えたり相乗効果を与えることができるので、併用することがお勧めです。
ポテンツァ(スカー、水光モード)

ポテンツァは、極細のニードルにより皮膚損傷を与え、創傷治癒を促すことでコラーゲン産生が行われます。肌がこの小さな傷を治そうと働きかけるので、ターンオーバーの改善、血行促進、クレーターの改善などの効果が得られます。
また、ポテンツァは真皮層にRF(高周波)を照射することにより、直後からコラーゲンの収縮が起こり、肌の引き締まり効果が得られます。その後、熱刺激によるダメージを修復するために起こる創傷治癒作用によりコラーゲン産生が行われ、肌のハリ感・弾力アップにつながります。
スカー・水光モードでは、針で正確に一定の深さで穴をあけ、直接薬剤を注入することができます。ニキビ跡の治癒に有効なコラーゲンを増やす製剤(McCoomなど)を注入することにより、ニキビ跡のクレーターの改善を目指します。
ポイントハードピーリング
ニキビ跡のクレーターに対して、最も高い治療方法としてトキコクリニックがご用意しているのは「TCA」というピーリング剤を用いたポイントハードピーリングです。
TCAはケミカルピーリングで使用されるピーリング剤よりも強い酸で、ピーリング作用が強いことが特徴です。カサブタが出来たり、赤みの時期があったりと、ダウンタイムが強いのがデメリットではありますが、その分治療効果が期待できます。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーの皮膚への作用は、創傷治癒による肌の再生・入れ替えです。レーザーで皮膚に極小のドット(穴)を無数に開けることにより、そのドット一つ一つが治っていく過程で新たな皮膚の再生とコラーゲン合成が起こります。その過程の中で、肌を引き締め、毛穴を引き締め、ニキビ跡を盛り上げる効果が生まれます。皮膚を傷つけることでターンオーバーを促しお肌の入れ替えを行うため、様々な症状の改善が見込めます。
クレーター治療では高い効果を発揮しますが、近年はポテンツァの方が人気です。ポテンツァの方がダウンタイムが少ない上に効果も発揮されるからです。
レチンやハイドロキノンなどの外用薬

ビタミンA誘導体やハイドロキノンはニキビ治療だけでなく、ニキビ跡の治療にも効果的です。皮膚のターンオーバーを促進したり、メラニン色素の生成を抑制し、ニキビ跡を改善することができます。ピーリングやレーザー治療、マシン治療と併用することをお勧めしています。
これらの治療法は、皮膚の状態やニキビ跡の程度によって異なるため、専門医の診断やアドバイスを受けることが重要です。また、正しいスキンケアや食生活の改善も、ニキビ跡の改善にもつながるため、普段の生活を見直すのも大切なことです。
まとめ
ニキビ跡にも様々な種類があり、それに伴って治療法も異なります。また、赤ニキビや白ニキビなどが混在している場合も多く、ニキビ治療も並行して行うことが必要になることもあります。
トキコクリニックはポテンツァの症例数が3年連続で日本一など、25年以上の豊富な診療経験から、あなたにあった適切な治療プランを提案します。まずはご相談にご来院くださいね。