美容コラム

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日光アレルギー(日光過敏症)って?日焼けとの違いとは?

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ギラギラと照りつける日差しで猛暑が続いていますね。今回は日光アレルギーについてお話したいと思います。

日光アレルギーとは?

日光アレルギーとは、普通の人では何もおこらないような強さの日光をあびることによって引き起こされる反応で、皮膚にかゆみを伴う発疹や、発赤、水疱などを生じます。日光過敏症や光線過敏症とも言われます。

日本人の数%に日光アレルギーがあると言われています。

日光アレルギーを起こしやすい疾患があったり薬を内服していたり原因が分かっているものもありますが、特に原因なく日光アレルギーを起こすことがあります。原因が分かっているものには名前がついています。少し紹介します。

光接触皮膚炎

湿布などの貼り薬や塗り薬を貼ったところに日光を浴びると、かゆみを伴う赤みがでる日光アレルギーです。強いかゆみ、腫れ、水疱などを生じ、ひどいときには全身に広がることがあります。

とくにケトプロフェンの湿布の光接触皮膚炎は有名で、日光アレルギーを生じたときには湿布を貼った部分が1カ月間も赤くなることがあります。

薬剤性光線過敏症

薬の副作用として日光アレルギーがある薬を内服したあとで、日光(UVAが多いです)にあびると赤みがでてきます。

降圧薬や抗生剤の他、多岐にわたる薬で見られます。薬を飲み始めてから、首や前胸部、腕など日光にさらされるところの赤みが強くなったり日焼けしやすくなったということがあれば飲み薬を考えてみましょう。

疾患に関連した日光アレルギー

生まれつきの疾患もありますし、後天性の疾患ではエリテマトーデスなどの自己免疫疾患やポルフィリン症などの疾患で日光アレルギーが起こります。これらの疾患だと診断されたときに日光アレルギーについての説明もあると思うので患者さんは遮光を心がけていらっしゃると思います。

一番多いのは「多形日光疹」

次に日光じんましんと日光アレルギーで最も多い多形日光疹についてお話します。

日光じんましん

日光じんましんは日光(可視光線が多いです)を浴びた時にできるじんましんです。日光を浴びた部分に数分後から膨疹とよばれる蚊に刺されたときのように膨れる皮疹や紅斑という境界がはっきりした赤みができます。日光じんましんの皮疹はかゆみが強いことが多いです。日光じんましんの特徴ですが、数時間で消えます。

広範囲に日光じんましんができると、倦怠感、めまい、吐き気など全身症状に発展し、ひどい時にはアナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意が必要です。

多形日光疹

日光アレルギーというと、一般的にはこの多形日光疹をさすことが多いです。日光を浴びた部分にかゆみを伴う赤みや膨疹、水疱が生じます。日光を浴びた後、30分から数時間後に出現します。

今まであまり日光にあたらなかった人が突然日光にあたると出現することがあります。四肢や前胸部(胸元のVネック部分)に多いです。全体が赤くなったところに細かい水疱が集簇することもあります。

日光じんましんや多形日光疹は、徐々に日光に当たることによって症状が出にくくなることが分かっています。ハードニング現象(hardning現象)といって徐々に日光に肌を慣らしていき皮膚を強くするイメージです。

日焼けとの違い

普通の日焼けとの違いは、普通の日焼けは日光の中の紫外線によって日光を浴びた部分に赤み(サンバーン)や色素沈着(サンタン)ができることです。紫外線を浴びた場所に赤みができ、強い紫外線を浴びたときには小水疱を作り、火傷したのと同じ状態になります。日光皮膚炎とも呼ばれます。日差しが強い真夏に起こることが多いです。サンバーンはUVBが原因であることが多く、半日~1日後に皮膚が赤くなり痛みを伴って腫れ、水疱を作ることもあります。1週間後くらいに黒くなり(サンタン)、古い皮がめくれます。

日光アレルギーは日常的な強さであっても過剰に反応して炎症が起こります。紫外線だけではなく可視光線でも起こります。そして日光アレルギーの皮疹は日光にあたったあと30分後~数時間後に出現します。何もしなくても数時間から2~3日後に落ち着きます。

日光アレルギーの検査は光パッチテストやMED検査(最小紅斑量検査)などがありますが、専門的な病院でしか行っていません。
日光アレルギーは遮光することで予防します。肌を覆う衣服や帽子、サングラスを着用し、日焼け止めを外用します。飲む日焼け止め(ヘリオケア、エステホワイト)の併用もおすすめです。とくにヘリオケア360°は紫外線だけではなく可視光線にも対応しています。

まとめ

夏になると日差しが強くなり、皮膚に赤みがでた時に、ただの日焼けなのか日光アレルギーなのか心配になることがありますよね。日焼けと日光アレルギーの違いは皮疹の状態をみて判断することが多いですが、発症時間と消失時間も目安になります。日光をあびてすぐなのか、数時間後なのか、半日後なのか。皮疹の消失までの時間は?。。。

日光アレルギーのない方でも紫外線暴露はDNAに傷をつけるのでよくありません。日光アレルギーがなくても日焼け対策をしましょう。日焼止めの外用をこまめに塗り直し、上手に紫外線とつきあっていきましょう。

この記事の監修者

朴順華

美容皮膚科医
朴 順華
(ぱく じゅんか)

にきび、肌荒れ、シミ、シワ、タルミの1つが解消されただけで気分が上がり、心も軽く、明るくなります。その気持ちの明るさは美しさにもつながります。是非、実感して下さい。患者さんの悩みに、外側と内側の両方からアプローチします。
(※保険診療科では皮膚科を担当します)

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