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ビタミンCは朝に使っちゃダメって本当?日焼け対策にお勧めのケアを美容皮膚科医が解説
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「ビタミンCのコスメを朝使うと日焼けしてしまう」「ビタミンCがたっぷり入っているフルーツを朝食べると日焼けしやすくなる」など、そんな噂を聞いたことはありませんか?
実はこれ、都市伝説で真っ赤な嘘なのです。
今回はなぜビタミンCが日焼けに良いのか、化粧品とサプリメントなどのインナーケアとの使い分けなどを徹底解説します。
ここで紹介する内容はYoutubeで動画でもアップしています。
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ビタミンCが日焼けを引き起こす!?

ビタミンC配合のコスメを朝に使ったり、ビタミンCがたっぷり入った果物を食べると日焼けする、と聞いたことはありませんか?これらは真っ赤な嘘なのですが、なぜこのような説が唱えられるようになったのかというと、ビタミンCを多く含む食べ物に紫外線を吸収させる「ソラレン」を含んでることからいわれるようになりました。
ただ、紫外線吸収を促すほどソラレンを摂るには、レモンなら30kg必要です。一番気をつけないといけないのはグレープフルーツですが、それでも500g以上、つまり1回に2.5個以上食べなければ大丈夫です。ジュースでも1リットルを一気飲みしなければ問題ありません。一度にそれだけ大量に摂取することは考えにくいため、気にせずフルーツを摂取してもらえたら大丈夫ですし、ビタミンC配合の化粧品も積極的に使用してください。
ビタミンCは日焼けに効果あり?

そもそも、日焼けはなぜ起こるのでしょうか。紫外線に当たることで体内の活性酸素が増加します。その活性酸素の増加を防ぐために、メラノサイトという細胞からメラニン色素が作られます。メラニン色素は黒い色素であるため、結果として肌が黒く日焼けしてしまうのです。
ビタミンCが日焼け対策に良い理由は、次のようなことが挙げられます。
1.抗酸化作用
ビタミンCは強力な抗酸化作用を持っています。日焼けによって肌にダメージを受けた際、紫外線による活性酸素が増加します。この活性酸素は細胞や組織に損傷を与え、老化やシミ、しわの原因となります。ビタミンCはこれらの活性酸素を中和し、肌の修復を助けるので、日焼け後のダメージを軽減する助けになります。
2.コラーゲン合成促進
ビタミンCはコラーゲンの合成を促進する重要な栄養素です。コラーゲンは皮膚の弾力性やハリを保つために必要なタンパク質であり、日焼けによってダメージを受けた皮膚の修復に欠かせない成分です。ビタミンCを摂取することで、コラーゲンの生成を助け、肌の健康を保つことができます。
3.色素沈着の軽減
日焼けによって、皮膚の一部がメラニンという色素で過剰に生産される場合があります。これによってシミや黒ずみが生じることがありますが、ビタミンCはメラニンの生成を抑制する効果があり、色素沈着を軽減するのに役立ちます。
4.炎症の軽減
日焼けは肌に炎症を引き起こすことがあります。ビタミンCには炎症を和らげる効果があり、赤みや腫れなどの症状を緩和するのに役立ちます。
したがって、日焼けのあとにビタミンCを摂取することは、肌の修復と保護に役立つため、おすすめの対策の一つと言えます。ビタミンCをサプリメントとして摂取するだけでなく、野菜やフルーツなどの食事からもビタミンCを摂るように心がけると良いでしょう。
日焼け対策にはスキンケアにも「ビタミンC」

サプリメントや食事だけでなく、スキンケアにもビタミンCを取り入れましょう。具体的にはビタミンC誘導体が入っている美容液がお勧めです。
ビタミンC誘導体は、メラニンを生成するメラノサイトを抑制することでシミやそばかすを予防する効果があります。炎症を抑制する成分なので、日焼け後の鎮静にもおすすめです。
「ファインC+E」はベストセラーコスメ
当院では「ファインC+E」という美容液をお勧めしています。ファインC+Eには、ビタミンC誘導体だけでなく、TPNaというビタミンE誘導体も一緒に配合しています。
ビタミンCには、抗酸化作用によって働いたあとのビタミンEを再生する働きがあります。ビタミンC誘導体だけでも美白・毛穴改善・シワ防止の美容効果がありますが、ビタミンC誘導体とビタミンE誘導体を同時に肌に浸透させることにより、相乗効果でさらに抗酸化作用を発揮します。そのため、この二つのビタミン誘導体を同時に肌に浸透させるのがおすすめです。ファインC+Eは発売から長年にわたりたくさんの患者さんに使っていただいており、トキコクリニックでは10年以上ベストセラーコスメです。朝と夜に、化粧水の前に使うことをお勧めしています。
ナイアシンアミド配合の「ファインC + E + N」もお勧め
また、数年前からナイアシンアミドを配合した「ファインC + E + N」という商品が登場し、瞬く間に人気となりました。
ナイアシンアミドはビタミンB群の一種です。 表皮の上層部ではセラミド合成を促し、水分保持能力に働きかけます。下層ではメラニン生成を抑え、シミを予防します。コラーゲンの産生を促しハリを与え、たるみを防ぎシワを改善します。
ファインC+Eの効果に加えてナイアシンアミドの効果も加わるため、シミだけでなくシワや肌のハリにも効果的です。商品については当院のInstagramでも詳しく説明しています。ファインC+E+Nについてはこちらもご覧くださいね。
日焼け後には早めの対策を

日焼けをしてしまった直後は赤く腫れてヒリヒリしていますよね。これは炎症が起きている状態。まずは炎症を鎮めることが大切です。Dery導入やマシュマロリフトでまずはお肌をいたわりましょう。また、日焼けの前後にはグルタチオン点滴(白玉点滴)が非常に効果的。グルタチオンにはメラニン色素の合成を抑える効果があるため、日焼けする予定がある前に投与しておくと予防ができます。また、日焼けをしてしまった後でも、強い抗酸化作用により活性酸素を抑制し、日焼け後のダメージを軽減してくれます。
たかが日焼け、されど日焼け。肌老化の原因の8割は光老化、つまり紫外線が原因といわれています。ビタミンCやグルタチオンなどを効果的に取り入れて、暑い夏を乗り越えましょうね。
ここで紹介した内容はYoutubeで動画でもアップしています。
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