この記事の監修者
- トキコクリニック 総院長
- 小村 十樹子
(こむら ときこ)
美容治療は勿論のこと、病気にならないための治療、がん予防、アンチエイジング治療に熱を燃やして、治療を展開中。
美容コラム
Beauty column.
ニキビ
乾燥
美肌
目次
ニキビはさまざまな要因が重なって起こっています。ニキビ肌の方のスキンケアは、ニキビが出来にくい環境を整えることが大切です。ニキビの原因になる毛穴の詰まりを防ぎ、皮脂コントロールができる潤いのある肌を目指しましょう。ニキビ肌の方に大切なスキンケアも手順をご紹介します。
ニキビには段階がありますが、スキンケアもポイントは共通しています。
① 肌を清潔に保つ
② しっかり保湿をして肌を乾燥させない
③ 抗酸化作用、皮脂抑制作用のある成分を使用する
④ 紫外線を防ぐ
まずは、この4つのポイントを抑えましょう。
汗やほこり、皮脂などの汚れや、日焼け止めクリームや化粧品が落ち切らずに残っていると、毛穴を塞いでニキビを悪化させる要因になります。
1日2回の洗顔を基本として、汚れを落として清潔な肌を保ちましょう。
しかし、洗いすぎには注意が必要です。洗浄力の強い洗顔剤やクレンジングを使用すると、肌に必要な保湿成分まで洗い流してしまい、乾燥を招きます。
ニキビ肌でお悩みの場合、皮脂を気にするために、ついつい洗浄力の強いものを使用しがちです。
しかし、乾燥肌はニキビを増強させてしまいます。肌に必要な水分量と皮脂量のバランスが崩れると余計に皮脂が過剰分泌されたり、肌のバリア機能が失われて肌が敏感になってしまうのです。
べたつきを気にして、洗顔後のスキンケアは化粧水と美容液だけという方も注意が必要です。
化粧水や美容液は、水分や保湿成分を補うことはできますが、それらを閉じ込めることは出来ません。
クリームでしっかり蓋をして、水分や保湿成分を肌に留めることが必要です。
ニキビ肌の方に特にお勧めしたい美容成分は「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンCには、皮脂抑制作用の他に、活性酸素を中和して肌の修復を行う抗酸化作用、炎症を緩和する効果があります。
化粧水に「ビタミンC含有」と書かれているものではなく、濃度や成分がしっかり含まれている美容液を使用しましょう。
ビタミンCに加えて、抗酸化・抗炎症作用のあるビタミンEやナイアシンアミドも有効です。
ナイアシンアミドは、セラミドの合成を促し、保水力を高める作用もあります。
トキコクリニックでは、これら3つの成分を配合した「ファインC+E+N」美容液をご提案しています。
紫外線は肌のバリア機能を低下させ、肌の乾燥を招き、肌を酸化させます。
ニキビが出ている時の肌は非常にデリケートなので、肌への負担が少ない日焼け止めを選び、紫外線を防ぎましょう。
肌の環境を整え、ニキビになりにくい肌になるために、正しいスキンケアを行うことが大切です。
スキンケアの順番と、製品の選び方のポイントは以下のとおりです。
クレンジングは、油性成分で浮き上がらせてメイク汚れを落とします。メイクや洗顔料では落ちない日焼け止めを使用した時には、必ずクレンジングを行いましょう。
クレンジング剤には、オイルタイプ・ミルクタイプ・ジェルタイプがありますが、それぞれ洗浄力が違います。
一番強いものはオイルタイプで、毎日使用していると肌を乾燥させてしまいます。
基本的には、ジェルタイプもしくはミルクタイプのクレンジング剤を使用しましょう。
正しいクレンジング剤を使用していても、量が少なかったりゴシゴシ肌をこすって摩擦したり、時間をかけすぎると、十分に汚れを落としきれなかったり、肌に負担をかけてしまいます。
十分な量を使用し、指の腹を使って優しくマッサージしながら、1分程度で終わらせましょう。
洗顔は、汗や皮脂、ほこりなどの汚れや流しきれていないクレンジング剤を洗い流す役割があります。
よって、クレンジングだけで終わらせず、必ずダブル洗顔(クレンジング+洗顔)が必要です。
洗顔料にもいろいろなタイプのものがありますが、いずれも共通して必要なことは「しっかり泡立てて使用する」ことです。
洗顔ネットを使用して、もこもこの弾力のある泡を作りましょう。泡のキメがしっかりと肌に密着し、細かな汚れも落としてくれます。泡の弾力で肌を擦ることなく、摩擦を与えずに洗顔ができます。
洗い流す時は、35℃程度のぬるま湯をかけて洗い流してください。
朝の洗顔も、寝ている間に分泌された皮脂を落とすために洗顔料を使用した方が好ましいですが、肌が敏感になっている場合は、ぬるま湯のみで洗い流してください。水では意味がありません。
肌に水分を補うために、化粧水をたっぷりと使用しましょう。
化粧水を取り伸ばした手のひらで肌を包み込むようにハンドプレスで含ませます。
コットンや手で肌をパッティングすることは、肌を摩擦・刺激するのでお勧めできません。
成分によっては、化粧水の前に使用するものもあります。
有効成分を肌に補う役割を担います。化粧水と同様に、肌を擦らないように注意して全体に塗布しましょう。
スキンケアの最後には、必ずクリームを使用しましょう。
クレームに含まれる油分が肌の水分を保持すると共に、刺激から肌を守るバリア機能の役割もします。
朝はメイクがしづらい、とクリームを避ける方も多いと思いますが、どうしてもクリームが使えない方は乳液だけでも使用するようにしてください。
しかし、夜のクリームは必須です。肌を乾燥から守り、肌の修復を促すためにも必ずクリームを使用しましょう。
紫外線予防は、夏に限らず年中必要です。
肌に刺激が少なく、よく伸びて、洗顔で落としやすい日焼け止めクリームを使用しましょう。
間違ったスキンケアはニキビが出来やすい肌環境を作ってしまいます。
ニキビでお悩みの方が、洗顔方法やスキンケアを見直ししただけで、症状が各段に軽減するというケースも少なくありませんので、正しいスキンケア法を身に付けましょう!
どのようなスキンケアを使用すればよいか分からないという方は、ぜひトキコクリニックにご相談ください。
スキンケアの見直しのお手伝いをさせていただきます。
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