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エラボトックスでたるむって本当?
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目次
小顔なだけで美人に見えたり、スタイルがよく見えたりしますよね。女優さんのような小顔には誰しも一度は憧れた経験があるもの。顔が大きく見えてしまう原因の一つに「エラの張り」があります。
エラが張る原因は大きく分けて2つあります。
①エラ部分の骨格が突出している
②咬筋というモノを噛むときに使用する筋肉が発達している
原因が①の場合は、骨格の問題なので外科的な手術の適応になることがありますが、②が原因の場合はボトックスで治療することができます。咬筋に直接注射をすることでエラ張りの原因となっている筋肉を痩せさせて、ボリュームを減らしていく治療です。
ボトックスとは?
ボトックスとは、ボツリヌス菌から生成されるタンパク質の一種。ボトックスと聞くと食中毒等を連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、治療に使用する際にはしっかりと濃度調整されており、人体にも影響がなく副作用もほとんどないので安全です。
また、当院では日本人への有用性と安全性を厚生労働省から唯一承認を受けている「ボトックスビスタⓇ」を採用しています。他のボトックス製剤と比べても、温度変化などの品質管理を徹底しているため安全性に優れており、治療効果も高い製剤です。
ボトックスは、小顔治療だけでなく、表情ジワやワキ汗を抑える治療や花粉症治療など、幅広く美容医療の分野で活躍しています。
ボトックスビスタはアラガン社のボトックスビスタ講習・実技セミナーを受講し、有効性・安全性ならびに薬剤の取り扱いについて十分理解しているドクターにのみ使用が許されています。当院では、すべてのドクターがこの「ボトックス認定医」を取得しています。
エラボトックスの効果
ボトックスを咬筋に注射し、咬筋を萎縮させてやせ細らせていくことで、エラの張りを取り除く治療です。奥歯をぐっと噛みしめた際、耳の下あたりにはっきりとふくらみができる方は咬筋が発達しています。このような方はエラボトックスが効果的です。咬筋が萎縮することにより、ほっそりとシャープなフェイスラインを手に入れることができます。
効果が現れるまでの期間
エラボトックスは筋肉を痩せさせるという性質から、注射してすぐ効果が現れるわけではありません。筋肉が痩せて効果が発揮されるのは、だいたい3~4週間後になります。そのため、大切な予定やイベントのために施術を受けたいと考えらえているのであれば、約1か月ほど余裕をもって治療を受けられることをオススメしています。
顔の左右差にも有効
咬筋はものを食べるときに使う筋肉なので、例えば右側で噛むことが多ければ右側の咬筋が発達します。そうすると、顔の左右差につながるのです。エラボトックスを注入する際に、左右の投与量を調整することにより、顔の左右差を軽減することができます。
1回だけでも効果はある?
エラボトックスに限らず、ボトックス注射は1回受けたら永久に効果が持続するわけではありません。ボトックスの使用量や筋肉の強さなど個人差はありますが、持続期間は一般的に3~6ヶ月です。
ボトックス注射は咬筋や表情筋が筋トレするのを止めている状態です。ですので、効果が切れると再び筋トレを再開します。痩せた咬筋もエラボトックスを止めたら徐々に元の大きさに戻ります。そのため、完全に効果がなくなる前に次の治療を継続すると、効果の持続が期待できます。
エラボトックスでたるむことはあるの?
少し詳しい方だと、「エラボトックスをしたらたるむ」と聞いたことがあるかもしれません。残念ながら、エラボトックスでたるむことは起こりえます。
エラは小さくすっきり小顔になったのに、他のところの悩みが気になることも。「ほうれい線が目立つようになった」「頬がこけてげっそりした」「口元のたるみが気になるようになった」「頬骨が目立つようになった」など、他のところに影響が出てしまう可能性があります。
エラ張りに関するよくある質問
Q. エラが張っている人は顔が大きく見えますか?
エラが張っている場合、耳の下あたりから顎の先端にかけてのラインが横に広がっているように見えるため、顔が大きく見えてしまう傾向があります。また、この横広がりがフェイスラインを直線的に見せ、強い意志や男らしい印象を与えることがあります。
Q. エラボトックスで小顔効果を実感できるのはいつからですか?
年齢を重ねると筋肉が収縮して固まりやすくなります。エラの筋肉は特にこの影響を受けやすく、その結果エラが目立ってきます。エラボトックスの効果は注入後3~4日目から現れ始め、個人差がありますが4~6ヶ月程度持続します。これにより小顔効果を実感できます。
Q. 年齢を重ねるとエラが張るのはなぜですか?
年齢を重ねると筋肉の収縮が増加し、特にエラの筋肉がその影響を受けやすくなります。これがエラが張る一因となります。エラボトックスの使用によって、この影響を抑制し、小顔効果を期待できます。
たるみが出てしまう原因は?
エラボトックスをしてもほとんどの場合は、筋肉が小さくなるのに合わせて皮膚も縮まるため、たるみが気になることはありません。しかし、次の場合はたるみやすいケースがあります。
①大量のボトックスを投与した場合
小顔になりたいからと、必要以上に長期間エラボトックスをしたり、過剰にボトックスを投与した場合は、ボトックスが効きすぎて筋肉が想定以上に痩せてしまい、皮膚がたるんだり頬がこけてしまうことがあります。打ちすぎてしまうと、筋肉を使わないことで怒る汎用性萎縮が起きるため、元に戻るのにも時間がかかります。
②ボトックスを打つ際のデザイン
大きくなった咬筋に対し、闇雲にボトックスを注射をしたらいいわけではありません。筋肉の大きさや配置を考慮しながら注入する必要があります。
③咬筋が大きく、筋肉のボリュームダウンが激しい場合
エラボトックスにより咬筋が小さくなることで小顔になる治療ですが、想定以上に咬筋が小さくなると、表面の皮膚がたるんでしまいます。クッションの中綿が減ってしまった状態を想像してもらうとわかりやすいかと思います。中身が減ったクッションは表面がクシュっとしわがよってしまいます。これと同様に、咬筋が大きい方が急激に筋肉が小さくなるとたるみを生じやすい傾向にあります。
④施術を受けた時の年齢
一般的に20代の方と40代以上の方だと、加齢に伴う皮膚の弾力性の低下や光老化の影響など、皮膚のたるみを引き起こしやすい年齢の方ほど、エラボトックスのたるみのリスクがあります。
①~④を考慮し注意深くボトックス注射をすることで、たるみのリスクを減らすことができます。何事もやりすぎは良くないということですし、ドクターによる熟練の技術があってこそです。
たるんでしまった場合、元に戻るの?
エラボトックスは1回打ったら永久に効果が続くわけではありません。痩せた筋肉は時間とともに元に戻るため、エラボトックスの治療期間を通常よりも延長していただく場合があります。
たるんでしまったのは皮膚であるため、たるみを軽減するためにハイフやポテンツァダイヤモンドなどの高周波マシンを併用することをおすすめします。また、普段から高周波マシンやIPLなどの美容マシンを定期的に行うことで、コラーゲン増生を促すことで、たるみ予防にもつながります。
まとめ
エラボトックス治療についてご紹介してきました。
ボトックスは施術時の負担が少なく、ダウンタイムもほとんどありません。施術を継続することで、効果を持続させることも可能です。
しかし、ボトックス注射による施術にはいくつか注意点やリスクがあるので、事前に理解しておきましょう。
エラボトックス注射を受けたい方は、まずはカウンセリングから受けてみてください。