美容コラム

Beauty column.

医療でしか手に入らない、プライベート処方のスキンケアとは?

スキンケア

ドクターズコスメ

基礎化粧品

敏感肌


肌が荒れているときにどの化粧品を使っていいか分からない、そんなふうに悩んだことは無いでしょうか。

肌に良いと思って始めた化粧品で逆に肌が荒れてしまったり、いつもの化粧品を使い続けても肌荒れが治らなかったり…そんなふうに肌荒れの時の化粧品選びについて相談を受けることがよくあります。

全5回の連載で掲載予定の“ゼロからはじめる「肌育」講座 ― 大人のための美肌レッスン”。
第4回はいよいよ“オーダーメイドコスメ”についてです

肌荒れ・ゆらぎ肌のとき、スキンケアはどうすればいい?

高級化粧品=良いは思い込みかも?

高級化粧品が一番肌に良い、というのは必ずしも正解ではありません。

私にとってハイブランドの化粧品とは、高級レストランの食事のようなものです。

内装も素敵、食器も素晴らしい、そして何より高級食材を使った手の込んだ料理は贅沢で特別感があり、幸せなひと時を過ごせる。

しかし毎日それを続けていると胃腸の弱い人は疲れてくるでしょう。

それと同じで、肌の強い人は色々な種類の成分が含まれた高級化粧品を毎日つけても問題はありません。しかし、肌の弱い人には高級化粧品は刺激が強すぎることがあります。そのため、自分の肌の状態を見極めたうえで適切な基礎化粧品を選ぶことが重要です。

「肌断食」は正解?それとも逆効果?

“肌断食”という言葉があります。

肌が荒れているときにほとんど何も基礎化粧品を付けずに水だけで洗顔をして終了、という肌ケア方法です。

「肌荒れしているときに色々塗ると肌が余計に荒れてしまうから…」とあえて何も基礎化粧品を使わないで様子を見ているという方から、「これで良いんでしょうか?」と相談を受けることがあります。

実際に刺激の強い成分を含む化粧品を使うことで肌が余計に荒れてしまうこともあるので、本当に肌が荒れているときはそれも正解になることがあります。どうしようもないほど肌が荒れているときは、何もつけない方が良いこともあるのです。

例えば、アトピー性皮膚炎の方で赤みが非常に強い時には洗顔後保湿もしないでくださいと伝えることがあります。なぜなら、赤みが強いところに保湿を加えると、赤みがかえって引きにくくなることがあるからです。

このように本当に肌が荒れているときは肌断食が効果的な場合もあります。

しかし、ある程度肌の状態が落ち着いているのに、「自分の肌は敏感肌だから敏感肌用化粧品を使わなければならない!」と思い込んでいる人も中にはいらっしゃいます。

アトピー性皮膚炎の方でも、ある程度赤みが落ち着いてきたら保湿目的の化粧水を始めとする基礎化粧品を少しずつ解禁していきます。

重要なのは肌断食をいたずらに長期間続けるのではなく、いつどのタイミングで基礎化粧品を再開するのかを見極めることです。

肌が元気な日も、調子が悪い日も、同じスキンケアでいい?

再び高級レストランの食事に例えて考えてみましょう。

高級レストランに行ったとしても、本当に身体が弱っているときはもしかしたら胃が何も受け付けないかもしれません。結果として断食や食事の量や内容を制限することで、胃腸が休まるでしょう。

その後少しずつ元気になって来るにつれて、お粥などの消化にいいものを食べるようになるでしょう。体が徐々に回復してきたら一層元気をつけなきゃと栄養価の高いものを食べ始める。そして本当に元気になったら、色々な料理を食べられるようになるので、高級レストランの料理も解禁になります。

では、これを化粧品と肌の関係に置き換えて考えてみたらどうでしょうか。

肌の調子が悪い時は無理にたくさんの美容成分が入った高級化粧品を使うのではなく、できるだけ肌への刺激が少ない敏感肌用化粧品を使うべきです。しかし肌が元気を取り戻すにしたがって、肌に必要な成分を含んだ化粧品に少しずつ切り替えていく必要があります。

本当に肌に良い化粧品とは、その時の肌状態にあった適切なものを使うことです。

刺激の少ないほうが良いとか、高級な成分が含まれている方が良いとかは必ずしも言い切ることはできないのです。

「医療レベルのカスタムスキンケア」とは?

ここまで“肌が荒れているときに何の化粧品を使えば良いのか、そして肌荒れが治ってきたらどんな化粧品を使えば良いのか”ということについて解説してきました。

では、“今は特に肌トラブルが無いけど肌が揺らぎやすい”という方はどんな化粧品を使っていけば良いのでしょうか。

元々肌が丈夫ではないけれど今なにもトラブルがない、という人は肌にとっての栄養がたっぷりと含まれた化粧品を使うべきだと私は考えています。なぜなら、肌に必要な栄養を与えていくことで、だんだん肌が丈夫になっていくからです。

一方、肌が揺らぎやすい方が肌トラブルを抱えた時には、そのトラブルの程度によって使う化粧品を適宜変更していかなくてはいけません。

私たちは、肌トラブルの段階に合わせて、肌につけるものを提案も行っています。

それが、本当のドクターズコスメではないかと、私たちは考えているからです。

ドクターズコスメと市販の化粧品との違いとは?

肌に合わせて調合するコスメ

私たちは、患者様のお肌に合わせて化粧品の種類を選ぶだけではなく、内容成分や量の調節もオーダーメイドで行っています。

化粧品の中には低分子ヒアルロン酸、ビタミンC、ナイアシンアミド、幹細胞培養上清などたくさんの種類の美容成分が含まれています。そういった成分を入れるのか・入れないのかは患者様のお肌を診ながら決めていきます。また、美容成分を入れるのであればどの程度の濃度で入れていくのかも個別にカスタマイズしています。

例えば、赤いニキビが多い人はビタミンCナトリウム。白いニキビが多い人はビタミンEやAPPS(水にも油にも親和性の高いビタミンC)。乾燥が強い人には分子量の異なる各種ヒアルロン酸+セラミド+アミノ酸。しわたるみが気になる人には幹細胞培養上清を、というように、成分を症状によって選び、濃度を調節していきます。

これはほんの一例で、実際は、症状に合わせて最適なものを選び、且つ濃度調整をしています。毎日使って肌をより良い方向に向かわせる積極的な化粧品でありたいのです。

保存料が少ない

市販の化粧品と比べて、トキコクリニックのオーダーメイドコスメにはもう一つ大きな特長があります。

保存料、安定剤を限界まで減らせることです。院内で作成する化粧品の使用期限は3か月程度です。しかも冷暗所保存の必要があり、場合によっては冷蔵庫に入れておいてもらった方がいいものもあります。

保存料や安定剤は安全性の高いものも多く、全て悪いわけでは無いですができるだけ少ない方が望ましいと思います。そのため敢えて使用期限が短く、フレッシュな状態で使用いただける化粧品づくりにこだわっています。

ミニマム処方

化粧品を選ぶときに他にも気にしたいことがあります。それは、配合成分の種類が少ないほうが肌への負担は少ないということです。

たくさんの種類の成分が配合されていると、肌に合わないものが含まれる確率が上がります。そこで、当院では必要な成分だけを高濃度配合する“ミニマム処方”を行っています。

本当に必要な成分だけを選び抜いて十分な量を配合する、それが肌に優しく効果の高い化粧品である、という視点で化粧品づくりを行っているからです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 肌断食を続けても肌が改善しないのはなぜ?

A. 肌断食で一時的に良くなる方もいますが、乾燥や赤みが悪化してしまうケースもあります。肌には本来バリア機能を守るための油分や水分が必要で、何もつけない状態が続くと逆に刺激に弱くなることもあります。大切なのは「必要最低限のケアを見極めること」です。

Q2. 「揺らぎ肌」って具体的にどんな状態?

A. 季節の変わり目やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどで一時的に肌が不安定になり、赤み・かゆみ・乾燥・吹き出物などが出やすい状態を指します。化粧品が合わないわけではなく、「肌の状態が不安定で反応しやすくなっている」ことが原因です。

Q3. 自分に合う化粧品が見つからないとき、どうしたらいい?

A. 一度に色々試すのではなく最低限のスキンケアから組み立ててみましょう。また、食生活や睡眠など生活習慣の見直しも大切です。それでも合うものが見つからない場合は、美容皮膚科で肌状態を客観的にチェックしてもらうのがおすすめです。

Q4. 敏感肌用の化粧品を使っても合わないのはなぜ?

A.「敏感肌用」と書かれていても、すべての人に合うわけではありません。成分の一部に反応してしまうこともあれば、肌状態が極端に弱っていて通常なら問題のない成分にも反応してしまうこともあります。繰り返しトラブルが起こる場合は「一時的な敏感」ではなく、肌質や生活習慣に根本的な要因が隠れている可能性があります。
 

まとめ

さて、今回はオーダーメイドコスメについて解説していきました。

もちろん、高級化粧品を取り入れることにも大きな価値があります。

有能な研究者たちが豊富な資金と時間をかけて開発しているため、香りやテクスチャー、使うときの高揚感など、心まで満たされる魅力が詰まっているのは当然のことです。お店に足を運ぶだけでもワクワクし、使うたびに幸せ感に包まれる――そんな楽しさは美容の一部でもあります。

ただし、同じブランドや同じ成分のものをフルラインでそろえるのは必ずしもおすすめできません。例えるなら「松茸尽くし会席」や「肉会席」のように、豪華だけれど同じものばかりになってしまうイメージ。だからこそ、“ここぞ”というアイテムをワンポイントで取り入れるのが賢い使い方です。

また、ずっと同じ化粧品を使い続けるのではなく、自分の肌状態に合わせてパターンをいくつか持っておき、週単位・月単位で切り替えていくことが理想的。揺らぎやすい肌には、そのときどきに合う柔軟な対応が必要です。

そして、自分に合う化粧品がなかなか見つからず悩んでいるときこそ、専門家に相談するのが一番の近道。

トキコクリニックでは肌診断機によるチェックや豊富な治療メニューから、あなたの肌に合わせた最適なケアをご提案しています。スキンケア迷子から抜け出したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

小村十樹子

トキコクリニック 総院長
小村 十樹子
(こむら ときこ)

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