脂肪間葉系幹細胞療法とは、ご自身の脂肪から分離した幹細胞を培養し、約1億個まで増やした状態で、点滴投与により再び体に戻す最先端の再生療法です。投与された幹細胞は、体中を巡りながら、修復が必要な部分に集結して傷ついた組織を修復・再生します。老化や病気で傷ついた組織を再生する健康・若返り治療です。
脂肪間葉系幹細胞療法の効果
Mesenchymal Stem Cell Effects
- 傷ついた組織や老化した組織の修復(アンチエイジング効果)
- 従来の治療法では難しかった疾患の症状改善が期待できる
- 慢性疼痛の緩和
こんな方におすすめ
Recommended for
- 老化スピードを遅らせて若さを維持したい方
- 慢性疼痛でお困りの方
- 血管、神経、肝機能、腎機能などの疾患で症状改善が難しい方
- 様々な病気の予防を求めている方
脂肪間葉系幹細胞療法の特徴
Features of Mesenchymal Stem Cell
POINT.1
可能性に大きな期待が寄せられている「間葉系幹細胞の修復・再生能力」とは
間葉系幹細胞は、生体内にもともと存在する幹細胞の一種で、老化したり傷ついた組織を修復・再生する能力を持った細胞です。幹細胞には、さまざまな細胞に変化する「多分化能」と、全く同じ能力を持った細胞をコピーして増やす「自己複製能」という2つの能力を持っています。
多分化能 | 自己複製能 |
皮膚、軟骨、筋肉、神経、心筋など、体を構成する様々な細胞に変化する能力 | 自分と全く同じ能力を持つ細胞に分裂し、複製して増殖する能力 |
幹細胞が減少すると、傷ついた組織の修復や再生が間に合わなくなり、老化が進行します。
体内の幹細胞を増やすことで、自身の力で老化を予防し、健康増進・抗老化の効果が期待できます。
幹細胞は傷ついた組織に集まる特性(ホーミング効果)があります。体内を巡りながら組織の損傷部位に集まり、エクソソームやサイトカイン、成長因子などの様々な生理活性物質を分泌します。加えて、近隣に存在している幹細胞に働きかけて援軍を呼び寄せ(パラクライン効果)、組織再生を起こします。さらに免疫や炎症異常を調節して、正常に戻す(免疫調節作用)働きが起こります。
POINT.2
幹細胞療法で期待できること
幹細胞はさまざまな組織に存在しています。脂肪、骨髄、臍帯、胎盤由来のものが一般的ですが、間葉系幹細胞療法では、脂肪幹細胞を用います。
< 脂肪幹細胞を用いる理由 >
・胎盤や骨髄由来幹細胞に比べ、補修能力が高い
・他の幹細胞と比べ、間葉系幹細胞の数が多く増殖力が高い
・脂肪組織は採取しやすい上、少量の皮下脂肪から幹細胞が分離できる
・遺伝子操作の必要性がなく、発がんリスクがかなり低い
幹細胞がもたらす組織再生の働きにより、改善が難しかった疾患や難病への治療、健康増進や若返り治療への研究が続いており、その可能性に大きな期待が高まっています。
脂肪間葉系幹細胞療法の著効例(一部抜粋) |
脳梗塞、脳挫傷、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化、糖尿病、肝臓病(肝炎、肝硬変、肝障害など)、慢性腎臓病、肺気腫、肺線維症、自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、慢性神経障害、慢性疼痛、更年期障害、アトピー性皮膚炎、脱毛症、新型コロナウイルス感染症 及び 後遺症、アンチエイジング全般 などなど |
POINT.3
細胞を保管しておけば、いつでも取り出し移植することができる
採取した脂肪は、厚生省から認可を受けた「特定細胞加工施設」である細胞培養センターで、専門の技術者により幹細胞が分離され、培養増殖された後、-196℃の液体窒素タンクの中で凍結保存されます。必要な時にいつでも使用することができます。(保管量はプランによって異なります)


施術の流れ
Flow of treatment
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STEP1
採血
血液検査(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・エイズ・成人T細胞白血病)の採血を行います。
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STEP2
細胞加工施設に郵送
血液検査の結果が出たら(約1週間後)腹部から10~20g程度の脂肪組織の採取と、培養用の採血を行い、細胞加工施設に郵送します。
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STEP3
幹細胞の分離・培養・増殖
細胞加工施設で、幹細胞の分離・培養・増殖が行われます。(6週間)凍結保存している場合、2回目以降は約1~4週間の加工期間で可能です。
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STEP4
点滴
約1億個の脂肪間葉系幹細胞を点滴で投与します。
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STEP5
定期検診
定期健診で体調などを確認しながら、今後のプランやメンテナンスのタイミングを相談しフォローアップを行います。
施術時間 | <脂肪採取・採血>30分程度(診察を除く) <点滴投与>45分程度 |
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リスク・ダウンタイム | <脂肪採取>内出血、腫脹、感染、瘢痕の可能性あり。 <点滴投与>ごく稀に発熱。ごくごく稀に、肺塞栓、アレルギーの可能性あり。 |
注意事項 | 血液検査で感染症が陽性の場合、治療を受けていただくことができません。 点滴投与予定日に合わせて細胞を加工するため、1~4週間以上前のご予約が必要です。(培養採血要・不要により異なる) |
再生医療提供の認可について | 当クリニックは、厚生労働省より再生医療第二種・再生療法第三種の認可を受けています。 |
料金
Price
対応院:
- 心斎橋
1回(約1億個)から治療が可能です。 希望される培養の量によりプランが異なりますので、詳しくはクリニックまでお問い合わせください。
よくある質問
Questions
- 年齢制限はありますか
年齢制限はありません。
- 安全な治療ですか
ご自身の血液・細胞を使用するため、アレルギー反応や感染症リスクが極めて少ない治療です。
- 治療を受けられない人はいますか
感染症疾患の方は本治療を受けることが出来ません。本治療に関する臨床試験では、妊婦、授乳婦の方への安全性の確認は取れておりません。麻酔薬や抗生物質に対するアレルギーを起こしたことのある方は、本治療を受けることが出来ない場合があります。
- 細胞の保管に期限はありますか
保管の期間に限りはなく、ご希望に応じて保管が可能です。保存期間中は保存料が別途必要になりますので、詳しくはお問い合わせください。
ご心配な事がある方はこちらのご相談メールにて
ご質問などを受け付けております。