この記事の監修者
- トキコクリニック 総院長
- 小村 十樹子
（こむら ときこ）
美容治療は勿論のこと、病気にならないための治療、がん予防、アンチエイジング治療に熱を燃やして、治療を展開中。
目立イチゴ鼻を治したい！原因と効果的な対策を解説します。
毛穴
鼻
目次
鼻の毛穴が黒ずんで、ぶつぶつ目立つイチゴ鼻。
鼻の毛穴のご相談は、年齢性別を問わず、いつも上位を占めるお悩みです。
気になるために触りすぎていたり、間違ったケア方法で逆に症状を悪化させて悪循環に陥っているケースも多々あります。
今回は、イチゴ鼻の原因とそれぞれの対策をご紹介します。
イチゴ鼻には種類がある。
イチゴ鼻には実は３つの種類があります。それぞれに原因が異なるので、対策も異なります。
まずは、ご自分の状態がどのタイプなのかチェックしてみましょう。
角栓づまりによる黒ずみ
毛穴が黒く目立ち、触るとザラザラした膨らみを感じる場合は、皮脂や角栓が原因のイチゴ鼻です。
何らかの原因でターンオーバー（皮膚の入れ替わり周期）が乱れて長くなり、角層が剥がれず角質層が肥厚して毛穴を塞いでいたり、皮脂の分泌が多かったり、間違った洗顔法によりメイクなどの汚れを落としきれていなかったり…
いずれかの理由により、汚れ（皮脂・角栓）が毛穴を塞ぎ、時間経過と共に表面が酸化して黒くなってみえている状態です。
詰まって酸化した皮脂・角栓は、なかなか自然には排出されず、ニキビや毛穴開大の原因にもなり得ます。
顔の毛による黒ずみ
一見、角栓による黒ずみのように見えて、実は毛だったというケースもあります。
口周りや目周りの産毛を気にしている人でも、鼻の毛には気づいていない方も多いのですが、女性でもしっかりした毛が生えている方が意外と多いのです。
物理的に毛がある事で毛穴が黒く見えているのです。
毛穴周囲の色素沈着による黒ずみ
毛穴の周囲を囲うようにリング状に色素沈着を起こし、毛穴を黒く見せているケースもあります。
毛穴の皮脂詰まりはないのに、毛穴が黒ずんでいたり、肌を触ってもザラザラ感がない場合は、このタイプのイチゴ鼻です。
紫外線や摩擦などの刺激が原因で、メラニン産生が高まり、排出が追いつかずに蓄積してしまった状態で、毛穴ジミとも呼ばれます。
イチゴ鼻の原因に応じた対策をしよう。
イチゴ鼻の種類によって原因も異なりますから、原因に応じた対策が必要ですが、角栓と色素沈着など複数の種類が混在している場合も多いため、トータル的に対策を行うことが好ましいと言えます。
洗顔方法やスキンケアを誤るとイチゴ鼻は悪化する。
皮脂詰まりによるイチゴ鼻の場合、毛穴に詰まった汚れを除去する必要があります。
しかし、力任せに除去することは、皮膚に強い負担を与え傷をつけてしまい、結果的にイチゴ鼻を助長させてしまいます。
● 毛穴パックはNG！
毛穴パックで詰まった角栓が取れている写真を目にしたことがあると思います。
あの写真を見ると、自分もやってみたいという気持ちになりますね。
しかし、毛穴パックは無理やり角栓を引き抜いている状態で、毛穴周囲の皮膚にも刺激を与えています。
肌のバリア機能も失われ、ターンオーバーが乱れて逆に角質が溜まりやすい肌状態になってしまうと共に、無理に角栓を取り出すことで毛穴が広がり、逆に皮脂が溜まりやすい環境を作ってしまいます。
毛穴パックはその時だけの満足感で、逆にイチゴ鼻を悪化させる可能性が高いため行うべきではありません。
● 毛穴詰まりを爪などで押し出すのはNG！
鏡を見ていて、毛穴づまりに気づいたらついつい爪で押し出してしまうという方も多いのではないでしょうか。
毛穴パックと同様に、毛穴周囲の皮膚を傷つけてしまうため絶対にやるべきではありません。
ピンセットなどの器具を用いた方法も、自分で行うのは難しく、肌トラブルの原因になりかねないので注意が必要です。
● オイルクレンジングや強い洗顔料を使用するのはNG！
皮脂や毛穴つまりが気になる方は、洗顔をし過ぎる傾向にありますが、これは逆効果です。
肌は必要以上の皮脂が奪われると皮脂を分泌して肌の皮脂量を保とうとする働きがあるため、逆に皮脂を増やしてしまうのです、
また、洗いすぎによって肌を乾燥させることは、結果として皮脂つまりを加速させることを理解しましょう。
つまり、メイク残しがないように丁寧にクレンジングを行うことは大切ですが、洗いすぎを避けて肌に負担を掛けないように優しく洗顔を行い、しっかりと保湿を行うスキンケアが角栓を詰まりにくくするために必要なスキンケアと言えます。
洗顔前にホットタオルや蒸気で毛穴を開かせたり、オイルを用いて毛穴を優しくマッサージすることで、詰まった皮脂を除去しやすくなるのでお勧めです。
紫外線を避けて、肌への余分な摩擦刺激を避けましょう。
皮脂詰まり以外の原因である毛穴周囲の色素沈着は、紫外線、摩擦、ターンオーバーの乱れが原因です。紫外線や摩擦の刺激によりメラニンが過剰に放出され、皮膚の入れ替わりサイクルであるターンオーバーが正常に行われず遅延することで、メラニンが蓄積して沈着してしまうのです。
日焼け止めでしっかりとUVケアを行い、洗顔やメイクの際にも皮膚を擦りすぎないように注意しましょう。皮脂詰まりを取ろうと無理やり角栓を除去することも、色素沈着を誘発する原因になり、皮脂詰まりと色素沈着が混在したイチゴ鼻になる可能性があります。
クリニックでイチゴ鼻を治療しましょう。
このように、イチゴ鼻が悪化しないようご自身のスキンケアを見直すことはとても重要ですが、角栓が詰まって酸化している状態の毛穴、毛が原因の毛穴、色素沈着を起こしている毛穴のいずれも、ご自身で改善することは容易ではありません。
イチゴ鼻でお悩みの場合、まずは現状を改善するために美容治療を考慮されることをお勧めします。
毛穴つまりには、水の力で保湿しながらハイドロピールチップとマイルドナピーリング剤で肌を傷つけることなく毛穴の奥まで洗浄できる【ハイドロフェイシャル】や、窒素プラズマ照射により、老廃物や古い角質などを取り除き、プラズマ熱により肌のターンオーバーを促進して毛穴詰まりが起こりにくい肌を作る【プラズマ治療】
毛が原因の場合には、医療脱毛【オールフェイス脱毛】
色素沈着には、不要な角質を除去しするだけでなく、真皮層を刺激してコラーゲン生成を高め毛穴に引き締め効果も期待できる【コラーゲンピーリング】
など、様々な治療メニューの中から、お肌の状態に適した治療方法をセレクトしてご提案させていただきます。いずれもカサブタや内出血などの強いダウンタイムはなく、日常生活の制限もないので（日焼け予防は必要）お気軽にご相談ください。
