美容コラム

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フェイスラインにできるニキビの原因は?ニキビ跡の対処法も解説

ニキビ

ニキビがフェイスラインにできてなかなか治らない。お悩みの方も多いのではないでしょうか。今回はその原因と対処法を詳しく解説していきます。

フェイスラインのニキビが治らない <女性編>

フェイスラインは男性ホルモンの影響を受けるエリアです。男性ホルモンの血中濃度が高くなると皮脂腺が増えて、皮脂の分泌が活発になります。

一方、フェイスラインに存在する毛穴は案外小さく、皮脂の分泌が盛んになってもその量の皮脂をスムーズに皮膚の外に排出することができないため、毛穴の中に皮脂が詰まり、ニキビができるというわけです。

男性ホルモンが増える原因は?

ではなぜ、男性ホルモンが増えるのか。原因は大きく分けて二つあります。一つはストレスにより、副腎における男性ホルモンの分泌を増やしてしまうこと。もう一つは、下垂体からの排卵を促すホルモンがたくさん分泌されることにより、結果として卵巣における男性ホルモンの分泌が増えること。これの原因は多嚢胞性卵巣症候群という病気で、卵巣の壁が厚くなって排卵がうまくいかなくなるのです。

多嚢胞卵巣症候群は、生理不順(ほとんどが生理が遅れがちになります)、毛が濃くなる、妊娠しにくい、ニキビなどの症状が見られることが多く、多くの女性に見られる病気です。ニキビはフェイスラインにできやすいですが、胸や背中にもできることが多いので、フェイスラインのニキビの相談を受けた時は、必ず胸と背中にニキビがないか、診るようにしています。

まずは血液検査で原因特定を

多嚢胞性卵巣症候群であるかどうかは、超音波で卵巣の壁が厚くなっているかを確認するのが一番確かですが、血液検査で男性ホルモンの血中濃度を測定したり排卵障害を推測したりすることで、診断することもできます。

フェイスラインのニキビは男性ホルモンの影響を強く受けるので、まずは男性ホルモンの血中濃度を調べることをトキコクリニックでは基本にしています。男性ホルモンが高いことがわかったら、男性ホルモンを抑える薬を飲んでいただくことになります。

男性ホルモンが少し高いだけ、あるいは正常値だった場合はどうするか。低用量ピルを飲んでいただくこともありますし、漢方薬を使うこともあります。また、血液検査でミネラルやビタミンの量を調べて、不足を確認できたものをサプリメントで補充していただくこともあります。また、毛穴の通りを良くするために、ケミカルピーリングをお勧めすることもあります。

いずれにしても、まずは血液検査です。 フェイスラインのニキビは頑固で、いったんできるとなかなかひかないことが多く、悩んでいらっしゃる方が多いのですが、検査で原因を突き止めてから治療するのがよいでしょう。

フェイスラインのニキビが治らない<男性編>

男性は当たり前ですが男性ホルモンが高く、皮脂の分泌が盛んです。しかし、女性のように男性ホルモンを下げるわけにはいかないので、毛穴が詰まらないように皮膚の代謝を上げること、すなわち皮膚のターンオーバーを早めることが治療の基本になります。

外側からと内面からのアプローチが重要

皮膚のターンオーバーを早めるには、ビタミンA亜鉛が重要です。またビタミンB群も皮脂の分泌の調整には欠かせないビタミンで、このあたりを症状に合わせて飲んでいただくようにしています。

そして、ケミカルピーリングやプラズマ照射で毛穴の詰まりを解消して、皮膚のターンオーバーを促進させるようにします。

ひげ剃りの刺激で毛穴を傷つけている場合は、できるだけ皮膚に優しいシェイバーに変えていただくことをお勧めしています。

どうしても治らない頑固なニキビには…

ほとんどの方はこれで良くなっていくのですが、どうしても良くならない場合は、ロアキュテインという、ビタミンAの仲間の薬を飲んでいただくことがあります。これは、とても良く効く薬なのですが、皮膚が乾燥したり、くちびるがガサガサになったりという副作用があります。
一番の副作用は催奇形性で、これを飲んでいる状態で子供を作ると赤ちゃんに障害が出る可能性があるので、絶対に避妊をしなければならない、というのが問題です。
また、稀に鬱になるという副作用もあるので、簡単には使いたくない薬ではあります。

しかし、どうしても症状がおさまらず、そのことで強く悩んでいる場合には、仕方なく使うこともあります。きちんと使い方を守れば副作用に困ることなく、すごく効く薬ではあるので、奥の手として用いているのです。

フェイスラインにニキビが急に大量に出てきたら

急にニキビが大量に出てきた、特にフェイスラインに、とおっしゃって駆け込んで来られる患者さんが時々おられます。その場合はやはり、ストレスを疑ってしまいますね。進学した、転職した、就職した、家族が病気になった、など、様々ですが、環境の変化があって、それに対して頑張ってきた結果、急に噴き出してくるという傾向があるように思います。

ストレスは誰にでもあるものですし、ある程度は必要なものでもあります。しかし、それが長く続くとホルモンバランスに変化が生じてきて、そのうちニキビが出始め、今度はニキビがストレスになり、という悪循環に陥ることも少なくありません。

ストレスを改善することももちろん大切ですが、慢性化したニキビはなかなか治らないことも多く、早めの皮膚科への受診をお勧めします。

フェイスラインのニキビがかゆい…

ニキビは通常痛くもかゆくもないものと思っていますよね。でも炎症が強く腫れが強くなったら痛いし、そこまでの腫れでなければかゆみを伴うこともあります。
かゆいのは炎症が強いことのひとつのサインですから、皮膚科へGOです。
まずは炎症を抑えるために、場合によっては弱いステロイドを処方されることもあるかもしれませんし、脂漏性皮膚炎との合併を考えてニゾラールクリームが処方されるかもしれません。あるいは、ニキビの塗り薬を始めましょうということになるかもしれません。
それでも良くならないときは、美容皮膚科に行って更なる治療を相談してください。

フェイスラインのニキビがどうしても治らない場合は美容皮膚科へ

抗生剤を飲み続けている方は要注意!

フェイスラインに限らず、ニキビはなかなか治りませんとおっしゃって来院される方がほとんどです。特にフェイスラインのニキビは大きくて深く、しこりになっているものが多いです。

皮膚科で抗生物質を処方されずっと飲んでいる方は、要注意です。フェイスラインのニキビはホルモンバランスの問題が影響しているので、抗生物質が効きにくく、また長期間飲んでいると耐性菌といって薬に打ち勝つ菌が増えてくるので、一層効きにくくなります。

ですので、まずは抗生物質をやめる手立てを考えなくてはなりません。

そのニキビ、すでに「ニキビじゃない」かも?

もう一つ、治らないと思っているニキビが、すでに、もはやニキビではないかもしれないこともお話しておかなければなりません。

フェイスラインのニキビは深くて硬いことがあり、これが治った後も傷跡として残ってしまい、肥厚性瘢痕として赤いしこりになってしまっているケースがあります。ニキビではないので、ニキビの治療をしても治りません。傷跡の治療に切り替える必要があります。

いずれにしても、なかなか治らない場合はぜひご相談ください。治すためにどうすればいいのか、アドバイスさせていただくことができると思います。

トキコクリニックには、ニキビでお悩みの方が全国からお越しになりますので、通院できない方向けにも治療を考えています。フェイスラインのニキビを一緒に治していきましょう!

この記事の監修者

小村十樹子

トキコクリニック 総院長
小村 十樹子
(こむら ときこ)

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