美容コラム

Beauty column.

ニキビ肌を改善するには?ストレス対策やスキンケア法を解説します。

ニキビ

ニキビは多くの人が一度は経験したことのある肌トラブルですが、ニキビができやすい人とできづらい人がいることをご存知でしょうか。

体質が影響していることも大きいですが、生活習慣やスキンケアが自分に合っていないことでニキビができやすくなっていることもあるため、注意が必要です。

しかし、ニキビができやすいかどうかを人と比べることは難しく、原因も自分だけではしっかり分からないことも多いでしょう。

今回は、ニキビ肌を改善するための方法について解説します。

そもそもニキビができる原因がどこにあるのか?にも触れますので、ご自身で振り返っていただきながら読み進めてみてください。

■「ニキビ肌」って何?

ニキビ肌とは一般的にニキビができている状態の肌を指しますが、近年は「ニキビができやすい肌」を指して「ニキビ肌」と呼ばれることも増えています。

いわゆる「ニキビ体質」とも言え、人よりもニキビトラブルに悩まされやすい人が当てはまるでしょう。

腫れて痛くなくなる・跡が残って見栄えが悪くなるなど美容的なデメリットも多いほか、人の目が気になって自信を持てなくなる・鏡を見るたびにニキビがあって気持ちが落ち込むなど、メンタル面でのデメリットも生じます。

まずはニキビの原因となる3つの要因を確認していきましょう。

 

〇アクネ菌の増殖

アクネ菌とは、誰の皮膚にも存在している常在菌のひとつです

ニキビの原因菌として話題に上がることが多いですが、アクネ菌があるだけでニキビができてしまうことはほとんどありません。

皮脂・老廃物・汚れや雑菌などが増殖することでアクネ菌の活性度合いが高まり、同時にアクネ菌ごと増殖してしまうことでニキビが発生します。

酸素の少ない毛穴の深層部を好む菌であることも多大に影響しているでしょう。

アクネ菌にはリパーゼと呼ばれる皮脂の分解酵素が含まれており、分解過程でオレイン酸などの遊離脂肪酸がつくられることで赤ニキビ・黄ニキビができやすくなります。

 

まずはアクネ菌を不必要に増やさないことを意識しておきましょう。

肌を清潔に保つこと、乾燥や紫外線などのダメージから守ること、ターンオーバーを活性化させて新鮮な細胞を生み出すことが大切です。

 

〇皮脂の増殖

皮脂が増殖しすぎてしまうと、アクネ菌の働きを助けてしまいます。

毛穴周辺は特に皮脂が蓄積しやすいため、酸素に触れなくなった毛穴の奥深くのアクネ菌を活性化させる効果が出てしまいます。

そうすることでニキビの元である「面ぽう」が作られやすくなり、ニキビへと発展していくのです。

思春期など皮脂分泌が多い年代や、ホルモンバランスの乱れによる脂性肌が起きるとニキビができやすいとされる理由は、以上のようなことが関係していると分かります。

 

ただし、皮脂は肌にバリアをつくってダメージや乾燥から守る役割も果たしています。

全ての皮脂を取り除こうと躍起になることで却って肌を守ろうと皮脂分泌が活性化しすぎてしまう恐れもあるため、無理な対策はしないよう心がけましょう。

 

〇毛穴の詰まり

古い角質・過剰に分泌された皮脂・砂ぼこりなどによる外的な汚れが毛穴に蓄積しつづけることで、アクネ菌が酸素に晒されづらくなります。

酸素がある場所ではアクネ菌の活動が弱まる一方、毛穴の奥深くにアクネ菌がいるまま毛穴が詰まってしまった場合、どんどん働きが活性化されていくため注意しましょう。

毛穴の詰まりはストレスや生活習慣の乱れで起きることも多く、本来なら自然に剥がれ落ちるはずの老廃物も残ってしまいます。

結果としてニキビの原因である面ぽうができ、ぶつぶつと目立ったり膿が発生したりするのです

 

洗顔やクレンジングでしっかり毛穴の汚れを落とすことを意識し、清潔な肌をキープできるよう心がけましょう。

外仕事が多く汚れに晒される機会が多い人は定期的に顔を洗って保湿するなど、個別の対策も欠かせません。

 

■「ニキビ肌」になりやすい生活習慣とは?

次に、ニキビ肌になりやすい生活習慣について解説します。

ニキビは肌表面の汚れや皮脂残りによってできるものだというイメージが根強いですが、実は肌質や体質も大きく関係しています。

乱れた生活習慣をしていると余分な皮脂が分泌されたり毛穴が詰まりやすくなったりするため、まずは日常生活を見直していきましょう。

 

〇食事・栄養の偏り

食事を摂る時間がバラバラだったり、栄養が極端に偏ったりしていると、ニキビ肌になりやすいです。

脂っこいものを食べすぎた翌日に皮脂分泌が多いように感じられた経験がある方も、多いのではないでしょうか。

毎日の食事内容を見直すことで肌質だけでなく体質も改善し、肌にしっかり栄養を届けていくことを意識しましょう。

特に肌によいとされている栄養素は、肌細胞を作るエネルギーとなるタンパク質です。

また、肌のターンオーバーを活性化したり皮脂量が最適なバランスになるようコントロールしたりするビタミンB2やビタミンB6も効果的です。

その他、血行を促進することで肌トラブルを解消するビタミンEや、老廃物の排出役割が高く便秘解消にも効果的とされる食物繊維などを積極的に摂りましょう。

肌のターンオーバーサイクルを整えるビタミンAや肌のバリア機能を強化するビタミンB1・ビタミンCを摂る方も多いです。

 

代表的な食材は、下記の通りです。

 

・タンパク質:肉・魚・たまご・大豆・牛乳やチーズなどの乳製品など

・ビタミンB2:たまご・納豆・大豆・レバー・海苔などの海藻など

・ビタミンB6:マグロ・カツオ・サケ・肉・バナナ・にんにくなど

・食物繊維:穀物・イモ類・豆類・緑黄色野菜・果物・海藻・きのこ類

・ビタミンA:ニンジン・かぼちゃなど・緑黄色野菜・牛乳やチーズなどの乳製品・卵など

・ビタミンB1:胚芽米・玄米・豚肉・うなぎ・豆類・海藻など

・ビタミンC:赤ピーマン・芽キャベツ・ブロッコリー・レモンなど

 

反対に、インスタント食品・洋菓子・スナック菓子・ナッツ類・揚げ物・アイスクリーム・チョコレートなど糖分の多い食べ物や動物性脂肪の多い食べ物の食べ過ぎは禁物です。

一度食事に摂り入れるくらいですぐニキビになるわけではありませんが、これらの食材を使って暴飲暴食したり偏って食べ過ぎたりすることは避けましょう。

あくまでもバランスよく食べることを意識し、少し食生活が乱れてきたタイミングで肌に優しい食事をするのが理想です。

 

ニキビに悪い食べ物については、下記記事でも詳しく紹介しています。

「ニキビに悪い食べ物って何? ニキビと食べ物の関係」

 

〇睡眠不足やストレスの多い生活

眠りの質が浅かったり睡眠時間が短かったりして慢性的な睡眠不足状態になると、肌にも多大なストレスがかかります。

アクネ菌への抵抗力や雑菌に対する免疫力が低下し、ニキビができやすい肌になってしまうため注意しましょう。

 

睡眠不足が肌にマイナスである理由として、十分な睡眠が取れていないと肌のターンオーバーサイクルが乱れがちになることが挙げられます。

寝ている間に回復するはずであった肌細胞が回復されないままになったり、肌の新陳代謝が損なわれて古い角質が排出されないままになってしまいます。

結果として毛穴の詰まりにつながることも多く、角質層が分厚く頑固になって化粧水などもうまく浸透しなくなってしまいます。

 

まずはしっかり睡眠時間を取ることを意識するほか、どうしても十分な睡眠時間が取れそうにないときはぬるま湯に浸かってリラックスしてから布団に入るなど、睡眠の質を上げる工夫をしてみましょう。

 

〇ホルモンバランスの乱れ

睡眠不足により慢性的な疲労・ストレスが蓄積すると、男性ホルモンの分泌が活発になります。

体は休んでいるはずなのに交感神経が活発化し、心から休まらないような緊張した状態が続いてしまうと、ストレスがストレスを呼ぶような負のスパイラルに陥りやすく、皮脂が過剰に分泌されて角質の柔軟性が損なわれてしまいます。

やがて角栓が生じて毛穴が詰まり、ニキビとして現れることが増えるのです。

 

ほかにも、生理周期に合わせてニキビができやすくなる人や、更年期にさしかかるにつれて肌状態が荒れてしまう人もいるでしょう。

ホルモンバランスの乱れを整えるために低用量ピルを服用することも効果的です。

下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

「頑固な大人ニキビを根絶!低容量ピルがもたらすニキビの治療効果について」

 

■ニキビ肌を改善するには?

ここからは、ニキビ肌を改善するための手法について解説します。

上記で紹介した生活習慣の改善も意識しながら、肌のコンディションを整えていくための対策もおこなっていきましょう。

下記3つの要素には特に注意し、適切なケアをしてくことが大切です。

 

〇洗浄

まずは肌がいつも清潔になるようキープし、アクネ菌や雑菌を繁殖させないことが不可欠です。

過剰に分泌されてしまった余分な皮脂だけを落とすことや毛穴の詰まりを取って風通しをよくすることにも有効なので、ぜひ取り入れていきましょう。

 

洗顔やクレンジングのときには髪についた汚れがすぐ肌につかないようにするため、ヘアピン・ヘアバンド等を使って髪が顔にかからないようにするのがポイントです。

使っているコスメやその日のメイクの濃さに合わせたクレンジングを使い、メイクの洗い残しがないよう意識します。

しっかり時間をかけて肌に馴染ませると綺麗に落とせますので、慌てずゆっくりマッサージするような気持ちでクレンジングしていくとよいでしょう。

 

洗顔のときには弾力のある細かな泡になるまでしっかり泡立て、泡で洗うようなイメージをするのが理想です。

手と肌が直接当たらないようになるまで泡立てることで、ごしごし擦るようなダメージのある洗顔を防ぎやすくなります。

ニキビ肌を防ぐために有効であることはもちろんですが、既にニキビがある場合は無理なダメージを加えることで却って炎症が酷くなったり潰れて跡になってしまったりすることもあるため要注意です。

すすぐときはぬるま湯を使い、乾燥させないようにすることも重要です。

 

〇保湿

洗顔後は肌が非常に乾燥しやすくなっているため、なるべく早めに保湿することが大切です。

乾燥したままにすると肌が刺激に弱い状態が続き、気づかないうちに肌ストレスが蓄積してしまいます。

化粧水・保湿ジェル・乳液・クリーム・美容液など肌質に合うものを選定し、季節に合わせてベタつかない程度にたっぷりつけるのがよいでしょう。

 

また、ニキビがある状態でもしっかり保湿することが欠かせません。

「ニキビ=油分があるといけない」と考えて保湿を避けてしまう人も多いですが、保湿をしないことで肌のバリア機能が過剰に働き、皮脂が更に分泌されてしまうケースがあります。

手のひらを使って擦らずじっくり浸透させるようにして保湿すれば、ダメージを避けながら潤いを持たせられるので試してみましょう。

 

〇遮光

紫外線による肌ダメージを防ぐため、日焼け止めで遮光することも効果的です。

推奨されている使用量を、きちんと調べて十分な量を塗り、長く外出するときは適宜塗り直すなどして対策していきましょう。

日差しが強い夏や日中だけでなく、意外と紫外線の多い冬場や夜間にも日焼け止めを使うと更に効果的です。

また、耳・耳の後ろ・首・あご・フェイスライン・肩・手など塗り忘れの多い箇所に注意し、ニキビ予防だけでなくシミ対策をしていくのもおすすめです。

 

■正しい生活習慣とスキンケアを!

ニキビは誰に取っても悩ましい肌トラブルですが、生活習慣とスキンケアを見直すことで大幅に改善可能です。

「ニキビ肌だから」と諦めず、まずは自分の癖を見直してみるのがよいでしょう。

ニキビをコンシーラーやファンデーションで無理矢理隠すこともできますが、肌にとって却ってよくなかったり根本的な原因の解決にならなかったりするため、内側からのスキンケア    が重要です。

 

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トキコクリニックは開院から25年間、10,000人以上のニキビ治療実績があります。

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「他の方法で治らなかった」という方も諦めず、まずはご相談をお待ちしております。

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この記事の監修者

小村十樹子

トキコクリニック 総院長
小村 十樹子
(こむら ときこ)

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